ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「ダースの日」だそうですよ。
ここでいう「ダース」は森永さんで出している
チョコレートの商品名「DARS」です。
「板チョコが粒になった」という商品コンセプトと
「12コだからダースです」のキャッチフレーズで
1993年(平成5年)に発売されました。
もう30年以上経つのですね…割と最近と思ってました…
板チョコと比べて手軽に食べやすいのですよね。
そして粒状のチョコって他はナッツ類が入っているモノとかが
多くてチョコだけを粒状にしたものって意外と少ないのです
(それでも今は随分増えましたが)
そういう点でも「DARS」は重宝します。
スーパーでついついカゴの中に入れてしまうのですよねぇ…
気分によって「ブラック」や「ミルク」
「ホワイト」「いちご」の通常商品から選ぶこともありますし
期間限定のこれまた美味しそうなものが
結構いろいろ出ているのですよねぇ…
甘いもの好きでチョコ好きな私が頻繁に買ってしまう商品です。
まぁ…食べ過ぎには気をつけないとまた血糖値が…(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
これも修理依頼の多いカメラです。
1966年発売のカメラでミノルタ初のTTL測光の露出計を搭載したカメラです。
さらにこの内蔵露出計は開放測光にも対応しています。
開放測光を実現するためにレンズ側から絞り情報を伝達する必要があり
この伝達機構を搭載したMCロッコールレンズが同時に発売されました。
基本的なマウント自体は従来のオートロッコールから変わってはないので
従来レンズも装着自体は可能ですが開放測光は不可能となります。
さらにこの内蔵露出計はファインダー視野の上下を
2個のCdS受光素子で測光し、風景撮影の場合で空の明るさ等で
全体が露出不足になる傾向を補正できるのが特長です。
現在の分割測光の簡易的なモノとも言えます。
ミノルタではこの測光方式を「CLC」と名付けています。
ミノルタらしい使い心地の良くトラブルも少なく丈夫なカメラで
大ヒットモデルとなりました。
そして発売から7年間生産されるロングセラー機ともなりました。
現存している台数も非常に多く
そのため当店に修理依頼でやってくることも多いカメラです。

基本的にかなり丈夫なカメラなので
全く不動の状態のものというのは少ないかと思います。
今回のSR-T101もシャッターは一通り動作しています。
ただし、やはり機械的な駆動部すべてが
古い油脂や汚れのために動きにくくなっている状態で
シャッタースピードの精度にはかなり問題がありますし
巻上の感触も良くありません。
露出計も電池入れると動作しますが
不安定な上に精度的にも問題がある状態です。
そしてフィルム室はもちろん内部にも使われているモルトは全て全滅で
その影響でファインダー内にはかなりモルト屑が混入している状態です。
やはり全体的な整備を行いリフレッシュして
本来の動きを取り戻す処置が必要です。

マウント部からの絞り伝達
シャッタースピードダイヤルからのSS・ASA感度伝達
ファインダー内SS表示は全て糸連動です。
そのためこの連動糸の処置に多少の知識と段取りが必要ですが
そのあたりがわかっていれば整備性も非常に良好なカメラです。
分解して整備調整を行うことが前提となっている造りになっていて
長く使うこともきちんと考慮された構造になっています。
その点からも非常に良いカメラだと思います。
上画像はまだまだ取り掛かり始めの段階ですが
ここからさらに分解を進めて一通りの整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。