今日は「おむすびの日」だそうですよ。
1995(平成7)年1月17日(火)に発生した
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)で
被災地に「おむすび」が届けられた温かい心の象徴として
記念日となっています。
もう30年経つのですね…
天災に関してはいつくるかわからないし
できることは限られてしまいますが
何が起きてもできるだけパニックにならないような
心構えでいたいとは思います。
ちなみに「おむすびの日」は
ごはんの「おむすび」だけでなく
人と人との心を結ぶ「おむすび」の日だそうです。
さてさて
本日は「ミノルタハイマチックF」の
カメラ修理を行っています。
1972年発売のカメラです。
初代から1969年発売の「11」までは
その時代らしく少し大柄なレンズ固定式
レンジファインダー機だった「ハイマチック」ですが
1971年の「ハイマチックE」で小型化が進められます。
ハイマチックの本流といえばF1.7~F2の
大口径レンズを搭載する高級なカメラでもありましたが
さらにレンズも少し小型化してボディ側も
一気に小さくして発売されたのが
今回の「ハイマチックF」です。
おそらく当時大ヒットした「コニカC35」の
対抗馬としての意味も大きかったと思います。
この時代のミノルタはいろいろなカメラに電子化を進めていた時期で
「ハイマチックE」も「F」もその流れにのり
セイコー製電子制御シャッターを搭載します。
露出制御は「プログラムオート」専用機です。
厳密なピント合わせが必要な場合はレンジファインダーで
しっかり合わせることができ
露出はカメラにお任せという点も「C35」と同様ですが
より露出の正確性やスロー時の制御に優れた
電子制御を採用しているという点がセールスポイントかと思います。
シャッターレリーズのストロークが少々長めで
その感触も独特で少し好みのは分かれるかもしれませんが
個人的には好きおなカメラの一つです。
お預かりしている「ハイマチックF」は巻上ロックが
かかったまま解除されない状態になっておいて
巻き上げできずシャッター切れずという状態です。
応急処置で強制的に巻上ロックを解除してみると
心配される電子制御シャッターはまずは動作しているようです。
ただオートの制御がかなり不安定なので
そのあたりも含めて修理整備を行っていきます。
まだ取り掛かり始めの段階での画像です。
このタイプの電子制御機は各接点の安定した導通や
シャッター駆動制御のマグネットの吸着部の状態に
動作が大きく左右されますので
そのあたりを特に入念に整備していきます。
50年以上経過するカメラですから
壊れていいなくても内部には相当汚れがたまっていて
それが接点の汚れやマグネット吸着部の汚れにも繋がっています。
前年に出た「E」に比べても「F」は電子回路の点で
大きく進歩していて整備性は悪くありません。
ちなみに「E」に関しては内部のいろいろな問題もあり
当店では現在、修理を扱っていない状況です。
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