今日は二十四節気でいうところの「小満」です。
陽気が良くなり万物に生気が充満し
草木が生い茂るという意味で「小満」とされています。
昨日は定休日で海のそばまで少し出かけたのですが
海っぺただと風も少し強くて
それほど暑さを感じなかったのですが
街中に戻ってきたらあまりの蒸し暑さに参りました。
もう初夏どころか夏ですね…
それでも真夏よりは全然マシですが先が思いやられます。
暑いのは苦手なので(寒いのも苦手ですが)
あまり暑くならないように祈っています…
さてさて
本日は「ヤシカFX-3」のカメラ修理を行っています。
当店では通常「ヤシカコンタックスマウント」のカメラは
整備対象外なのですが
今回は諸事情あって特別です。
FX-3はシンプルな機械制御縦走りシャッター搭載の
普及型一眼レフです。
1979年発売のカメラです。
露出計はLED式でグリーンランプの上下に
過不足を示す+-が表示されるタイプです。
軽量コンパクトかつシンプルで
非常に使いやすいカメラだと思います。
お預かりしている「FX-3」は電池室が
開かなくなってしまったということで
お預かりしています。
おそらくしばらく放置している間に
電池室内で電池の腐食が起きて
蓋も固着してしまったものと思われます。
この時代の普及機にありがちですが
蓋がそれほど強度のないプラスチック製なので
無理にこじ開けようとするとなめて変形してしまいます。
今回ももう蓋は交換しないとダメな状態です。
予想よりも電池室内部の状態は酷く
緑青まみれになってしまっています。
電池室内からは真っ黒になった電池が
ゴロンと出てきました。
マイナス側の腐食が特にひどく
プラス側はまだそれほどではなかったので
配線にはそれほど大きなダメージはなく
もちろん配線は交換ですが基盤等にまで
拡がってなかったのが何よりです。
しかし底板にまで腐食が拡がっていますね。
一部部品交換とできる限りの磨き清掃で対応いたします。
シャッター自体は元気なのですが
この類のかめらによくあるミラーずれが起きかけていて
シャッターが切れなくなるほどではないものの
明らかにミラーの位置がずれています。
もちろんこれも対処して正しい位置に張り付けなおします。
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