日別アーカイブ: 2018年6月1日

ペンタックスS3のカメラ修理

今日、6月1日は「写真の日」です。
時代はフィルムからデジカメ、スマホへと
写真を撮る形は時代によって移り変わりますが
別に上手い写真が撮れなくたって
写真は本当に楽しいですよね!
撮ったときだけではなく
時間が経って忘れかけた頃に
また見返すことによってさらに楽しめます。
フィルムであろうとデジタルであろうと
何でもない写真が意外と思い出になったりしますから
撮った写真は撮りっぱなしにせず
是非しっかり保管しておいてくださいね!

さてさて

本日は「ペンタックスS3」のカメラ修理を行っています。
昨日は「SV」でしたがその前のモデルですね。
発売は1961年です。
昨日のブログで
「この時代のカメラはシャッター幕が劣化で
既に使用できないものも多く。。。」なんて一文がございましたが
今回のS3はシャッター幕が硬化してしまい
波打っているような状態です。
さすがにこの状態では普通にシャッターが動作できません。
今回はシャッター幕交換を含めた各部点検整備一式です。

布幕シャッターの場合、布の部分と遮光するための
ゴムの部分で幕はできています。
劣化してしまうのはやはりゴムの部分で
何らかの原因で一度溶けかかったものが再度固まったりとか
様々な要因で固くなりゴワゴワな状態になってしまいます。
新品と触り比べると非常にわかりやすいのですが
固くなったシャッター幕は当然、スムーズに走行することはできません。
波打ってしまっているものとかは見た目でもわかりますが
一見、キレイでも結構硬くなってしまっているものもあります。

既に一通り作業は終わっていて後は最終チェックを残すのみです。
今回はプリズムに腐食も見られましたので
プリズム交換も同時に行っています。
当たり前ですが幕交換時に幕軸の清掃・注油
巻上機構部の整備等々も行っていますので
本当に生まれ変わったような状態に仕上がっています。
もともと外装はキレイな状態でしたが
外装も磨き上げたのでより良い状態になっていると思います。

露出計のないシンプルなカメラですが
写真を写す機能としてはこれで十分なんですよね。

今日は「写真の日」ですし
私もシンプルなカメラで出かけたくなりました。
(まぁお店があるので行けませんが。。。(苦笑))

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