日別アーカイブ: 2020年6月14日

ニコンFEのカメラ修理

今日は「手羽先記念日」だそうですよ。
この記念日、名古屋手羽先で有名な
「世界のやまちゃん」の創業記念日なのが由来なのですね。
新宿にも店舗があるのは知っていますが
残念ながら行ったことはないのです。。。
おまけに個人的に甘辛のタレがかかった
手羽先唐揚げはちょっと苦手で
手羽先なら素揚げで軽く塩を降っただけのものが好みかな
それはめちゃくちゃ好きだし美味しいです。
ビールもめちゃくちゃ進みます(笑)
手羽先だけでなく「焼き鳥」って
「焼肉」と並んで定期的に無性に食べに行きたくなりますよねぇ
皮、モモ、ネギマ、ナンコツ、レバー、ハラミ。。。
どの部位も美味しいですよね。
このご時世ですから焼肉も焼き鳥もご無沙汰していますが
そろそろ行ってみような。。。

さてさて

今日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
昨日は「FM」で今日は兄弟機にあたる「FE」です。
前身となるニコマートFT系とEL系と同様の関係性で
「FE」はニコマートEL系の後継機になり
いわゆる電子制御シャッターを搭載します。
FMと同じくEL系と比べると
コンパクトで取り回しの良いボディサイズとなり
随分使いやすいカメラになりました。
電子制御シャッター機なので絞り優先AEも搭載します。
オート時にもこれからいくつのSSでシャッターが切れるかを
ファインダー内で瞬時に判断できる
優秀な露出計を搭載しています。
もちろん直読式で絞り値の確認もできます。
マニュアル時には露出計が示すシャッタースピードと
実際に設定しているシャッタースピードが
同時に一目で確認でき非常にわかりやすく便利です。
これと比べてしまうと
FMやF3の露出計表示がちょっと寂しく感じられてしまいます(苦笑)
FEは電子制御シャッター機ということで
メンテナンス的に不利なのではなかと思われがちです。
確かに中には電子部品の不具合でどうにも修理できない
個体に出会うこともありますが
他機種に比べるとかなり低い確率だと思います。
ただしよくわかっていない方に分解された経歴をもつ
分解品はどうにもならないものが多いです。
電子基板は非常にデリケートですから扱いを誤ると
IC等を静電気とかですぐにショートさせてしまいます、
そうなってしまうともうどうにもなりません。

お預かりしているFEはちょっと変わったトラブルを抱えています。
低速シャッターだと普通に動作すのですが
1/60より早いシャッタースピードだと
ミラーアップするだけでシャッターが全く動きません。
この状態の後にM90にするとシャッタが切れて復帰します。
FEを使われている方ならわかるかもしれませんが
電池が入っていない状態と同じ状態になるわけですね。
。。。とはいえ症状が出るときに電源が遮断されているわけではありません
低速時にはほぼ症状が出ないことから
これは電気的トラブルでちょっと修理は難しいかな。。。と思いましたが
いろいろ調べてみると
どうも電気信号的に問題があるというよりは
シャッター開閉を行っているマグネットの吸着に問題があるようです。

で、マグネットや接点の清掃等いろいろ考えられることを
対処してみたところ精度はともかくとして
ある程度動きは安定してきたようです。
今は高速シャッターも普通に切れます。
ただ、SS精度やオート制御にはまだ問題があるので
今度は電気的に調整していきます。
それから様子見をして安定しているようだったら
問題なしと判断できると思います。
写真にも写っていますが
FEの基盤には調整用の半固定抵抗が8個も載せられています。
これを使って電気的にも調整するのですが
基本的に触ってはいけないもの(初期設定用)のものもあり
ひとつひとつが何の調整かわかっていないと
手を出してはいけない部分です。
今回はそんなことはないのですが
ここをでたらめに回された個体にたまに出会うのですよねぇ。。。
そうなっているとかなり大変です。
どこまで詰めていくかにもよるのですが
ここの調整はかなり大変です。
これから慎重に調整に取り掛かりたいと思います。

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