今日は「入梅」でそれに関連して「傘の日」ですねぇ
梅の実が熟して黄色く色づく頃に
雨季入ることから「入梅」とされ
梅雨に入る一つの目安とされています。
実は関東はまだ梅雨入りしていないのですよねぇ
少し前に一時期、数日梅雨らしいシトシト雨が続いたのですが
ここのところは夏を思わせる日差しです。
来週明け1日くらいは雨が降りそうということですが
そのごはまた晴れだそうです。
この調子で空梅雨かもしえれませんね
この時期に何日か雨が続くと
せっかくだからちょっと「良い傘」が欲しいなぁと思い
毎年恒例ののようにネットで探したりするのですが
結局、「過去何度かブランド物の良い傘持ったりしても
すぐどこかに忘れてきて悔しい思いをしたこと」を思い出して
「今年もビニール傘でいっか。。。」となってしまうのですよねぇ(笑
ブランド物とかじゃなくてカープの真っ赤な傘とか欲しいなぁ。。。
いけんいけん、また何か衝動買いしそうな感じになってきた(苦笑)
まぁちゃんとした傘持っていれば
気を使って忘れにくいというのもあると思うのですけどね
それを乗り越えて忘れる時は忘れるのですよねぇ
とりあえず今日の外の天気はめちゃ暑そうなカンカン照りです
傘の出番はなさそうですね
さてさて
本日は「ミノルタXD-s」のカメラ修理を行っています。
通常のXDはたまに修理に入ってきて
ここで紹介したことも何度もありますが
「s」は少し珍しいですね。
「XD-s」の「s」は「Senior」の頭文字らしいです。
シニア。。。平たく言えば高齢者のことですよね
通常のXDには装備されていない視度補正機構が
装備されているためこのネーミングになったそうですが
「XD-s」の響き自体はいいのですが
その由来を聞いちゃうと
何かもうちょっと他の理由付けはなかったの?と言いたくなりますね(苦笑
ネーミングの由来はともかく
視度補正機構は少々の近視・遠視の方なら非常に有効な機能です。
ちなみに視度補正機構をカメラ側に組み込んだのは
このXD-sが世界初です。
それまでは視度補正レンズを取り付けていたわけですね
私みたいにもう乱視と近視と遠視が入り混じって
めちゃくちゃな視力だとそもそも裸眼で
ファインダーを覗くということがあり得なくなりますが。。。(汗)
まだまだ若い頃に普段、眼鏡するほどではないのだけど
若干の近視というときには視度補正をきちんと調整して
ファインダーを覗くとピントのキレから何から
別世界のように思えたものです。
このXD-sのように視度補正機構組み込みのカメラは
当時なかったので視度補正レンズを
やたらと買い集めた時期が確かにありました。
視度補正機構を除けば基本的には通常のXDと変わりません
あ、視度補正機構があるおかげでアイピースシャッターは省略されています。
通常のXDが77年発売に対してXD-sの発売は78年です。
通常のXDの話はここでも散々していますが
非常に明るいアキュートマットスクリーンによる
切れ味抜群のピントの見え方や
巻上の滑らかさ、上質な塗装・端正なスタイリング等々
使い心地のとにかく気持ちよいカメラです。
お預かりしている「XD-s」は
これがまた随分長い間
仕舞い込まれていたであろうことが
容易に想像できる状態です。
外観もそうですがフィルム室のモルトはもちろん全滅で
ファインダー内にはカビが盛大に発生しています。
もちろん動きもあまり芳しくない状態で
ミラーの動きも緩慢でレリーズレスポンスもあまりよくありません
(これはXD系定番の症状)
さらに露出計もかなり不安定な動きを見せます。
これは摺動抵抗の汚れが原因ではないかと思われます。
不思議なのはファインダー内にはカビがかなり発生しているのに
装着されている28mmレンズは非常にキレイな状態なのです。
保管されている場所が異なるのか、そもそも入手経路が別のなのか。。。
もちろん、せっかく預かっているので
一通りのチェックは行いましたがレンズ側に問題は全くありませんでした。
ボディ側は一通りの整備が完了し少し様子見をしている段階です。
XDは機械的な部分の整備に加えて
とにかく接点周りを徹底的に清掃して
動きをチェックするのが整備の肝になります。
逆に言うとそれでトラブルが直らない個体は
残念ながら修理不能となります。
今回は修理不能になりそうなほどのトラブルは整備前のチェックで
確認できなかったので問題ないとわかっていましたが
それでも整備中も含めて何が起きるかわからないのが
この類の電子制御機です。
今回も慎重に慎重を重ねて作業を行いました。
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