日別アーカイブ: 2022年7月11日

ミノルタX-7のカメラ修理

今日は7月11日…
「セブン・イレブンの日」ですねぇ
最寄りのコンビニがセブンなこともあり
毎日のように利用していますねぇ…
パンにおむすびに飲み物にちょっとした日用品まで…
近所のスーパーとも購入商品がダブるのですが
なにせいつでも開いているからやはり便利です!
…というかコンビニとスーパーが
徒歩5分圏内にある環境にすっかり慣れてしまっているので
もしなかったら本当に困ります(笑
でもセブンのおむすびやスイーツは
気軽に変えてそれなりに美味しいですよねぇ
味の濃すぎるお弁当類はもうあまり食べられませんが…
今でこそそこらへんにどこでもあるコンビニですが
初めて私の育った町に来たのは
私が中学生の頃…(40年くらい前?)やはりセブンイレブンでした…
その頃は夜中にやっている店なんて市内に全くなくて
真っ暗な町並みの中に煌々と明るいセブンが
やたらと眩しく見えたものです(笑
自宅から歩いて15分くらいのところでしたが
夜中に友達と家を抜け出して
セブンでカップヌードルを買ってお湯も入れ
その近くの小学校の校庭の隅でよく食べてました…
いまだにその友人とは仲が良いのですが懐かしいですねぇ…
意外とセブンイレブンはこれまでのいろんな思い出の中に
登場することも多いような気がします(笑

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
私たちの世代だと「X-7」といえばやはり
宮崎美子さん出演のテレビCMですよねぇ~
CM自体のインパクトが強すぎて
あのCMが「X-7」のCMだということを
当時は忘れかけているほどでしたが…
この時代は物品税の関係もあって
各社横並びに絞り優先AE専用のエントリー一眼レフが
40,000円で販売されていました。
OM10やEMやMV1ですね
その中でのCMの効果もあってか「X-7」は相当のヒット商品となりました。
CMだけではなくカメラ自体の出来もよく
洗練されたスタイリングとわかりやすい操作で
このクラスのメインターゲットとなる
初心者にも非常に使いやすいカメラです。
シルバーボディとブラックボディが存在しますが
単なる色違いだけではなく機能と装備が異なっています。
シルバーをベースにブラックボディにはグリップが追加され
ファインダースクリーンにミノルタお得意の
非常に明るいアキュートマットスクリーンが採用され
より快適な使い心地のカメラとなっています。
…非常に魅力の高いカメラではありますが
やはりエントリー機でコストダウンも行わなくてはならないクラスなので
発売から40年以上経過する現在では
いろいろな問題を抱えた個体が多いカメラかとは思います。
電子制御カメラですが
電子回路のトラブルは比較的少ないほうではあるので
しっかり整備すれば使える個体も多いですが
劣悪な環境下で保管されたものは
プラスチック部品の劣化が激しく修理の難しいものも存在します。

今回お預かりしている「X-7」は
使われていない期間もながいとは思われますが
保管環境は悪くないと思われ
コンディション自体は悪くありません。
電池さえ入れてやれば一通りの動作は行えますが
抵抗の問題かとは思いますが
露出計及びオート露出が大幅にオーバー傾向となっています。
シャッタースピードも妙に不安定なので
やはり全体的に整備調整が必要な状態です。

画僧はまだ取り掛かり始めの段階ですが
プリズム前面の腐食モルト跡が写っていますね
フィルム室のモルトが全滅状態だったので
心配はしていたのですが
やはりプリズム前面部に貼られたモルトも加水分解が進んでいて
あと数年放置されていれば
確実にプリズム腐食が発生すると思われる状態でした。
現存するX-7の大半がこのモルトが原因となる
プリズム腐食を抱えているものが多く
ファインダーを覗くと横方向に
黒い帯状に腐食が見えるものが多いのです。
今回は分解前にファインダー上で確認した時点では大丈夫でしたが
腐食が内部で進みかけている状態だと
プリズムを降ろした瞬間にモルトと一緒に
蒸着が剥げてプリズムがダメになってしまうパターンもあるので
プリズムを取り出す際には細心の注意を払います。
今回はモルトは腐食していましたが
プリズムへの影響は少なく問題のない状態だ他ので助かりました。
ただ、もちろんプリズム前面のモルトは全て取り除き
腐食しにくい素材の遮光材と交換しておきます。
露出計・オートの不調はやはり抵抗の問題で
接点や摺動部の清掃でかなり改善し
あとは電気的な調整で問題ない状態にできそうです。
もちろん機械的なシャッターやミラー駆動部の整備も万全に行います。

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