日別アーカイブ: 2024年8月3日

ニコンFMのカメラ修理

今日は「はちみつの日」だそうですよ。
「はち(8)みつ(3)」と読む語呂合わせからですね。
優しい甘さで美味しいですよねぇ
いろんなものにかけたり混ぜたりしていただきますが
私はプレーンヨーグルトにかけていただくことが多いです。
ヨーグルトの摂取は身体によいことばかりなのですが
プレーンそのままだとさすがに食べにくいので
はちみつをたっぷり…じゃなかった少しだけ(笑)かけていただきます。
(本当はたーっぷりかけたいのですが…)
はちみつは優しい甘さとはいえ糖度高いので
摂りすぎるとまたマズいですものねぇ…
ちなみに花の蜜ははちみつよりも糖濃度が低いそうです。
一般に花の蜜の糖度はミツバチが採集した段階で
40%未満だそうですが巣に持ち帰られた後で
水分の発散が行われる結果、はちみつの糖度は80%前後に上昇するのだそうです。
加えてはちみつにはリンが含まれまする。
コリンはミツバチの咽頭腺から分泌される
ロイヤルゼリーに含まれる物質です。
ロイヤルゼリーは女王バチの幼虫に与える食物で
女王バチが長寿で体も大きくなるのは栄養価の高い
ロイヤルゼリーのおかげなのだそうです。
はちみつ食べていれば大きく強くなれそうな気がしてきました(笑

さてさて

本日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
1977年発売のマニュアル露出専用機です。
前身のニコマートFT系の進化版と言えると思います。
キャッチフレーズは「コンパクト・ニコン」です。
そのキャッチフレーズ通り
前身のニコマートに比べるとかなりコンパクトなボディになりました。
オリンパスOM-1ほどの軽量コンパクトさではないですが
充分に使いやすいサイズだと思います。
ニコマート末期のFT3で既にAiレンズ対応とされていましたが
FMも当然ながらAiレンズ対応となります。
ただ、従来の非Aiレンズも装着はできるように
Ai連動爪は折りたたみ可能となっています。
もちろん絞り値の伝達はできないので
測光は絞り込み測光となります。
非Aiレンズと併用するには非常に便利ですが
爪の倒し忘れ・起こし忘れに注意が必要となります。
露出計はこの後、FM2にも引き継がれる
LED3灯式です。シンプルな表示が
FM2のキャラクターに似合っていますね。
この時期のニコンらしいシンプルで丈夫なカメラです。

お預かりしている「FM」は
巻上レバーは動くものの手ごたえがなくスカスカです。
フィルムの巻上もできずシャッターも切れない状態です。
FM/FE系でたまに見られるトラブルで
巻上完了時にレバーはバネの力で戻るものの
巻上軸がチャージ完了時点から戻らないために
起こる症状です。
単純な巻上軸周りの部品の粘りが原因であることも老いですが
今回は単純な粘りではなく
何らかのトラブルで巻上軸が引っかかったままになっているようです。
シャッターが切れないのでシャッター本体の動きや精度は
現時点では確認できませんが
露出計には大きな問題はなくある程度の精度も出ているようです。
FM系をお預かりするときには露出計の状態を
先にチェックするようにしています。
…というのもFM系のLED式露出計はLED制御部が回路のショート等で
トラブルを起こしていると修理不可能なためです。
そういう面では比較的修理対応の行いやすい指針式のほうが良いかもしれません。
余談ですが当時は指針式よりも物理的ショックに強い
LED式露出計ということで
指針式よりも評価が高い場合が多かった記憶があります。
どの面を重視するかで考え方が異なってきますね…

まだ現状を確認しただけの状態です。
まずは普通に巻上ができて
シャッターが切れる状態にしなくてはいけないので
巻上周りの分解、それにともなってミラーボックスの分離等から
取り掛かります。基盤も少なくて一見やりやすそうですが
意外とFMは分解に知識とコツが必要です。
単純にミラーボックス分離だけなら
電子制御機のFEのほうが簡単です。

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