日別アーカイブ: 2026年1月8日

ワルツエレクトリックのカメラ修理

今日は「正月事納め」ですね。
正月の各種行事・飾りを終える日です。
正月を迎える準備を始める「正月事始め」は12月13日でしたが
随分前のことに思えます。
大部分の方が既に日常生活に戻っていると思いますが
なかなかリズムが戻らない方も多いかと思います。
私も年末年始休み中の後半は
食生活を整えて就寝起床も普通通りにして
なんなら仕事も少し行っていたのですが
それでも実際に通常業務に戻るとやはり違いますね。
休暇期間が楽しすぎてなかなか気分が切り替わりません(笑
そうもいっていられないので
気合い入れて仕事していきます!

さてさて

本日は「ワルツエレクトリック」のカメラ修理を行っています。
ワルツはカメラメーカーというよりは
アクセサリーメーカーとしての知名度の方が高いと思います。
1950年代には非常にたくさんのアクセサリーを製造販売していました。
今でも中古屋さん等でワルツの露出計や
フィルターを見かけることは多いかと思います。
あまり資料がないのですが「ワルツエレクトリック」は
1960年発売のカメラです。
そのモデル名から電子制御機をイメージしてしまいますが
「ワルツエレクトリック」は機械制御のコパルシャッターを搭載した
レンズシャッター・レンジファインダー機です。
「エレクトリック」といえるのはセレン光電地を使用した
露出計を搭載してることです。
露出計指針は鏡胴SS・絞り設定と摺動抵抗で連動していて
露出設定で指針が真ん中を指せば適正露出となります。
このタイプの連動露出計は摺動抵抗の劣化が問題になりがちです。

お預かりしている「ワルツエレクトリック」は
摺動抵抗の問題の前に露出計が全く動作していません。
セレン光電池が劣化で全く起電していないと
残念ながら修理不能なのですが
セレンを取り外してチェックしてみると
電池単体ではなんとか起電しているようです。
光電池の両極の接点等が劣化で接触不良のため
露出計が動作していなかったようです。
これならなんとか修理できそうです。
今回の「エレクトリック」は他にも結構問題満載で
スローガバナーは完全に固着していて
低速シャッターは全て一定速で切れる状態です。
もちろん定番の羽根粘りも発生しています。
さらにヘリコイドはがっちり固着している上に
その状態で回そうとしたせいか
ピントリングはゆるゆるに空回りする状態です
レンズはかなり酷くに曇っていて
できる限りの清掃でなんとか撮影可能な状態にしていきます。

基本的にはシンプルなレンジファインダー機で
整備性も良好ですがさすがに劣化部分も多く
いろいろトラブルも多く少々手がかかりそうです。
それでも致命的な問題はないと思われますので
全機能チェックしながら
普通に撮影が行えるように整備を行っていきます。

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