今日は「成層圏発見の日」らしいですよ。
1902(明治35)年のこの日に
フランスの気象学者テスラン・ド・ボールによって
成層圏が発見されたことに由来しています。
成層圏とは1万m以上の上空で気温が一定していて気象の変化がなく
約50kmの厚さで地球を取り巻いている大気の層のことを意味します。
地球の大気の高度約11kmまでが対流圏と呼ばれていて
その上の高度約11~50kmの範囲が成層圏と呼ばれます。
成層圏は雲がなくいつも快晴であり
ジェット機が飛んでいるのもこの成層圏です。
成層圏までくると空が随分と青黒くなってきます。
旅客機の窓からでも見ることができますね。
私の場合、ずいぶん昔のことで記憶がおぼろげですが…(苦笑)
youtubeとかで検索してみると
風船にカメラをぶら下げて成層圏(高度30km~50km)まで
撮影をしている動画とかがみられます。
徐々に青から黒に変わっていく空は何とも美しく
下には真っ白な雲、そして青白い大気の層が確認できます。
実際に自分の目で見たら息を飲む光景なんでしょうね。
さてさて
本日は「ミノルチナS」のカメラ修理を行っています。
1964年発売のカメラです。
セレン光電池使用の連動露出計を内蔵し
マニュアル露出の距離計連動式カメラです。
レンズは大口径のロッコール40mmF1.8を搭載します。
シャッターはセイコーSLVでB・1s~1/500をカバーします。
マニュアル機として当時のほぼ最高級なスペックな上に
操作性を犠牲にせず非常にコンパクトに作られたカメラです。
そうして見ると魅力満載のカメラなのですが
当時は小型の普及機はオート露出で撮れる手軽なものが
主流となっていて高級マニュアル機は
ある程度大きくてズッシリしたものが
高級感があって良い…という風潮が根強く残っていて
セールス的にはあまり成功したとは言えないカメラとなってしまいました。
出てくる時代が少し早すぎたのでしょうね…
小さくて質感の高いものはものは非常に魅力的だと思うのですが
それが一般市場に反映されるのはもう少し後の時代になってしまいます。
現在の中古市場ではかなり根強い人気のあるカメラです。
お預かりしている「ミノルチナS」は
ご依頼者様のご親戚の自宅で長い間
眠っていたものだそうです。
比較的、保管状況は悪くなく
シャッターは若干の粘りがあるものの
一通り動作はしています。
さすがにレンズにはカビが結構発生しています。
ミノルチナSは後玉のコーティングがカビ等の影響もあって
劣化してるものが多いのですが
このミノルチナも後玉のコーティングは侵食されていて
カビは除去できるもののカビ跡と若干の曇りは残りそうです。
ただ余程の逆光でない限り
ほとんど実写に影響はないレベルにはできそうです。
心配されるセレンは元気に起電していて一安心です。
ただし、これも問題になることが多いのですが
SS/絞りリングに連動する摺動抵抗の状態が悪く
指針が非常に不安定です。
単純に汚れでこういう状況になっている場合と
抵抗体の劣化と剥離でこうなっているものがあって
剥離してしまっているものは残念ながら修理不能です。
この時代の抵抗体は非常にもろく
汚れで不安定な場合も強い溶剤で清掃を行うと
抵抗体がキレイに剥がれ落ちしまい修復不能となります。
行える清掃度合いが非常に微妙なのですが
慎重に清掃を実施してみます。
ボディは小さくまとめられていますが
構造もシンプルなカメラなので
整備性は良好です。
まずはシャッターユニットとその周辺
露出計連動部も含めて慎重かつ入念に
清掃整備を行っていきます。
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