リコーフレックスニューダイヤのカメラ修理

記念日というわけではないのですが。。。
私が子供の頃から慣れ親しんでいる広島カープ。。。
1951年3月初旬。。。選手に2月の給料も払えず、
3月から始まる甲子園でのトーナメントへの遠征費も捻出できず
(選手は歩いて甲子園に行く気になっていたらしいです)
身売り寸前だったそうです。
(当時下関を本拠にしていた大洋ホエールズ(現ベイスターズ)との合併話もあった)
で、1951年3月23日、広島県や中国新聞による再建策提出で
何とか正式に存続を決定できたそうです。(選手は無事、急行「安芸」で甲子園へ。。。)
いやいや、本当にギリギリのところで存続していたのですね。。。。
なくなってなくて本当によかった(汗)

さてさて

本日は「リコーフレックスニューダイヤ」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1956年です。
リコーフレックスというと非常にシンプルで軽量な
プレスボディのリコーフレックスを思い浮かべる方も多いと思いますが
この「リコーフレックスダイヤシリーズ」は
ダイキャストボディのシリーズです。
従来のプレスボディのリコーフレックスも併売しつつ
上級モデルと位置づけられたのがダイヤシリーズですね。
ピントはいわゆるヘリコイド方式で左右に配置されたレバーで動作します。
この左右出しのピントレバーは個人的にも非常に使いやすく思います。
セルフコッキングこそまだありませんが
スタート合わせ式のフィルム装填で巻き止め機能もついており
随分使いやすくなりました。
レンズはリコナー8cmF3.5、シャッターはシチズンMXVを搭載します。

今回、お預かりした個体も
ご依頼者様のご実家で随分眠っていたものとのことで
全体のリフレッシュが必要な状態です。
ファインダーやレンズにはかなりのカビや汚れが見受けられます。
美点のひとつであるピントレバーも非常に重い状態です。
加えて二眼レフのピント合わせには重要な
ルーペが脱落して紛失してしまったのか付いていない状態です。

ファインダーを覗いたときに想像はつきましたが
ミラーは酷く曇った状態です。
これでは快適なファインダーには到底なりません。
ミラーは交換で対処いたします。
紛失したルーペは他の部品取りから補充します。
これからまずはシャッターユニットから
分解点検整備調整を行います。

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