今日は「森林(もり)の日」だそうですよ。
そろそろ初夏の空気になってきた感じもしますが
早朝の少し冷んやりとした空気の森を歩くのは気持ちよさそうですね!
キレイな空気とマイナスイオンをたっぷり浴びたくなってきました。
さてさて
本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
今回、お預かりしている「F」は
精悍なブラックボディのアイレベルです。
やはりいつ見てもカッコ良いですね。
状態は良さそうに見えるこのFアイレベルですが
実はシャッターが切れません。
正確にいうとレリーズができない状態です。
これはレリーズ下の部品(シャッター中板部分)の
動きに問題があるようです。
加えて少々めずらしい症状なのですが
ピントが全く合いません。
被写体からの距離が2mもないほどの距離で
無限遠が出ている感じです。
レンズには問題がなく
実際のフィルム面からのピントは問題ないようです。
つまりファインダー上だけがピントがずれている状態です。
。。。となると。。。
原因はスクリーンの位置かミラーに問題があるということです。
今回はスクリーンの位置には問題はなく
ミラーの角度に問題があるようです。
結果から言うと
何らかの力が加わりミラーの位置が大きくズレていました。
大きくズレたといっても普通に見た感じでは全くわかりません。
一眼レフはミラーの位置の微妙なズレで
簡単にファインダー上のピントが狂ってしまいます。
普通に使っていればスレることはめったにないとは思いますが
何らかのショックが加わったときは注意が必要です。
今回は正しい位置に戻して
微調整を何度も繰り返すことで
問題なくピントも合うようになりました。
ご依頼者様はカメラがこの状態になってから
随分長い間使わずに仕舞いこんでいたようなのですが
今回の整備を機に再び「F」での撮影を楽しんでいただければと思います。
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