今日は二十四節気でいうところの「小満」ですね。
立夏から数えて15日前後。。。
陽気が良くなって万物の成長する気が
次第に長じて天地に満ち始める頃ということですね。
今日の天気に限って言えば。。。
陽気が良くなるどころではなくてすっかり夏の暑さなのですが。。。(笑)
さてさて
本日は「ミノルタXG-S」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1979年。前身の「XG-E」の改良版です。
ミノルタお得意の「アキューマットスクリーン」が装備され
ファインダーの明るさ、ピントの山の掴みやすさは定評があります。
基本的に絞り優先AEで使用することが前提のカメラで
マニュアル時には露出計は動作しません。
スタイリング的や操作感覚はXDに近いものがありますが
内部機構的には後に出るX-7に近いものがあります。
シャッターボタンを囲むようにSSダイヤル、ASA感度設定、露出補正、と
集中した操作系は実際に非常に使いやすく
良く考えられている配置だと思います。
お預かりしているXG-Sは
肝心のオートが随分アンダー目に出ています。
それからお預かりしたときには気がつかなかったのですが
XG-Sの最大の魅力のファインダーが妙にぼやけてみえます。
ファインダー内表示もぼやけてみえるので
スクリーン云々の問題ではありません。
気がついた瞬間に遠視用の視度補正でも入っているのかと思いました。
で、ちょっと考えましたが。。。「さては。。」と思って
上カバーを外してみると
やはり。。。接眼レンズが逆に入れられていました。
一度、何らかの理由で開けて
ファインダー清掃か何かされているものと思われます。
X-7やXD同様に底部から繋がってきているフレキで
プリズムも覆われています。
まずはこれを外さないと本格的整備に取り掛かれません。
まずはフレキの取り外しから静電気に注意しつつ慎重に取り掛かります。
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