今日は6月4日ということで「虫(6・4)の日」だそうです。
今考えると、子供の頃はなんであんなに
虫(昆虫)が好きだったんでしょうねぇ。。。
カブトムシやクワガタはもちろん、蝶やトンボ、バッタやキリギリス
タガメやゲンゴロウ。。。年中色んな虫を追いかけてました。
今は。。。とても触れない。。。(笑)
山登りで昆虫を見かけても写真は撮りますが
とても手に取ろうとは思いませんねぇ。。。
さてさて
本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
巻上感触の素晴らしく使い心地の良いカメラです。
最近、XEの修理依頼が増えてきたような気がします。
今回、お預かりしているXEは
非常にキレイな外装のブラックボディです。
XEといえば最大の問題はプリズム腐食ですが
今回の個体にはプリズム腐食は見られません。
しかしながらプリズムを取り出してみると
モルトに接している部分の塗装が
かなり劣化していました。このまま放置しておくと
近いうちに蒸着面まで侵食されそうな状態でした。
ご依頼者様のお話では
「シャッターは普通に切れているようだ」とのことでした。
まずは現状を確認するため
SS測定から。。。1/1000、まずまず、いい値です。
1/500・・・「パシャッ」、シャッター開かず、ファインダー真っ暗
「あれれ???」
そうなんです。測定中にミラーアップしたままになってしまいました。
これ以降、機械的に動作するXとB以外は全てミラーアップです。
ちなみにこの状態でシャッターは切れても全く開いていません。
これもXEでよくあるトラブルです。
それまで普通に使えていても突然起こる可能性があります。
要はシャッターを制御するマグネットに電圧が不足することで起こります。
原因は1箇所に特定できずいくつか起こりうる原因箇所が考えられます。
場合によっては修理不能の場合もございます。
少々やっかいなトラブルです。
今回は何とか原因箇所も特定できて
修理することができました。
他、これまた定番の「露出計が振り切ってししまう」という
症状も出ていました。
これは以前も書いたような気がしますが
巻戻しクランク下の摺動抵抗の汚れ・劣化が原因です。
写真左にぶら下がっているのが問題の抵抗です。
今回は一見金ピカでキレイなのですが
汚れが付着しているようです。
見た目に真っ茶色に変色してしまっているものもありますが
そうなっていると交換しないと直らない場合も多いです。
各種調整も終わり作業は一通り完了です。
念のため、何日間か放置して
再度、最終調整とチェックを行う予定です。
ちょっと大柄で重いですが
XEは非常に良いカメラですね!
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