今日は「緑内障を考える日」だそうですよ。
緑内障に限らず、目は本当に大事にしなくちゃいけませんね。
失明までいたらずとも目が見えにくくなって
手元が見えなくなれば、私もこの仕事やっていけなくなっちゃいます。
日頃から気をつけること。。。っていっても
なかなか難しいのですが
あまり過度な負担をかけないようにしなければいけませんね。
さてさて
本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
少々久しぶりの登場のSPですが
お手軽なM42マウント機ということで
現在でも高い人気を誇る一眼レフです。
発売開始は1964年
50年以上前のカメラですから
未整備のままだといろいろなトラブルが発生します。
今回、お預かりしたSPは外観はかなりキレイなブラックです。
しかしながらシャッターの動きはかなり悪くなっているようで
1/1000に設定しても1/500~1/350くらいで切れているようです。
それから露出計SWはオンにしていても
シャッターを切れば自動でオフにならなければならないのですが
ここも動きが悪くオンになったままです。
さらに露出計はSSダイヤル下の抵抗劣化が原因で
SSを1段動かすだけで必要以上に指針が変化してしまいます。
(ちょっと大げさに言うとF16・1/125で真ん中に合っている指針が
F16・1/60にすると上に振り切ってしまうような状態)
これでは例えば1/125で露出計を正しく合わせても
1/250では全く合わない。。。といった状況になります。
実はこれ、既に状態の良い抵抗が中古個体にも
かなり少なくなってしまっています。
今回は手持ちの中古部品の中から
なるべく誤差の少ないものを選んで移植することで対応します。
SPといえばプリズム腐食が定番ですが
今回は腐食は全くありませんでした。
まずはシャッター幕軸周りの整備から始めます。
これから分解を進めていきます。
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