今日は「公衆電話の日」だそうですよ。
今やあまり見かけなくなってしまった公衆電話ですが
私が中学生くらいの頃は
よく100円玉(10円で3分、100円で30分話せる)を
握り締めて近所の公衆電話に
毎夜のようにかけにいったものです。懐かしいな~
さてさて
今日は「ニコンF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
F2フォトミックファインダーには
5種類(無印、S、SB、A、AS)が存在しますが
今回は無印のフォトミック(指針式)にAi機構が加わった
フォトミックAです。Aiレンズに対応可能となったモデルですね。
お預かりしたF2フォトミックは
フォトミックファインダーの一番の機能である露出計が
少々不安定です。
ファインダー内部に大きなリング状の摺動抵抗があり
この抵抗のまわりをSSや絞りに応じて
ブラシが動き抵抗値を変化させ露出計に反映するのですが
その摺動抵抗の表面に汚れ等があると推測されます。
余談ですがFフォトミックも同様の構造ではあるのですが
Fフォトミックの場合はその摺動抵抗の表面に貼られている
抵抗素材が剥がれ落ちてしまっているものが多く
その場合は残念ながら修理不能となってしまいます。
ボディ側は各所に汚れやカビが酷く
高速シャッターは精度がかなり狂ってしまっています。
全体的に油切れの兆候が出ていて
巻上時にも「ギャッ」いう感じの異音が出ています。
写真は整備完了後で装着している50/1.8は
当店のテストレンズです。
少し日にちをおいてから
最終チェック及び微調整を行います。
黒のフォトミックはこの塊感がいいですよね!
個人的には露出計は付いていてもいなくても良いのですが
フォトミックファインダーを装着すると
ファインダー内でSSも絞りも確認できるところが
非常に便利だと思います。
アイレベルは確かにスマートでカッコ良いですが
フォトミックも迫力満点で重厚感もあります。
機能的にもフォトミックのほうがやはり便利ですね!
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。