オリンパスペンEESのカメラ修理

昨日はお休みだったのですが。。。。
久しぶりに以前住んでいた厚木市内を撮り歩いてきましたが
午前中は強烈な豪雨&雷。。。
午後は何とか雨は止んだもののイマイチな曇天の中
目的のひとつであった彼岸花はちょっと早すぎたようで
ほとんどつぼみ。。。(汗)
フィルムも使い切り帰りのバスに乗り込んだ後に
まさかの見事な夕焼け&虹。。。と
天候に翻弄された1日でした(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンEES」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1962年。露出はオート専用で行い
ピントはゾーンフォーカースによる目測式です。
他のペンシリーズやトリップ35等でも採用されていますが
光量不足の場合は赤ベロと言われる
警告がファインダー内に現れ、シャッターもロックされます。
これによりレンジファインダー機でよくある
「キャップを付けたままシャッターを切ってしまう」ことを
予防できます。(私も何度も他機種で何度もやったことがあります)
そういう機能面も優れていますが
やはりレトロなデザインと使いやすさが一番の魅力であるカメラです。

今回、お預かりしたペンEESは
まずシャッター羽根が開きっぱなしで固着しています。
分解した際にわかったのですが
シャッター羽根の粘り等ではなく
緩んで外れてしまった内部のネジが
シャッター駆動部に挟まれていたことが原因でした。
他、赤ベロは内部部品の一部変形により作動せず
セレンは劣化にてほとんど起電しない状態です。

セレンは起電する中古品との交換で対応いたします。
シャッターが動かない状態で
動かそうとしたのか何箇所か部品の変形も見られるので
修正しながら動きを確認していきます。
シンプルなレンズシャッターで露出は針挟み込み式で
2速あるシャッター速度(1/250、1/30)を切り替えつつ
絞りを制御する仕組みになっています。
シンプルな構造ですが非常によく考えられた作りになっています。

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