今日は9月22日、今月も残り8日。。。
ん?8+31+30+31=100
今年もあと100日しかないのですね!
何だか今年は例年以上に月日の経つのが早い気がします。
山のようにたまった仕事を何とかしなければ。。。(汗)
さてさて
今日は「ペンタックスK1000」のカメラ修理を行っています。
発売は1986年なのですが
この1986年というのは日本国内で発売開始された時で
実は1976年から輸出専用機として存在していました。
1986年といえばペンタックスでは既に「Pシリーズ」の時代で
マルチモード自動露出が当たり前の時代に突入していました。
その時代に「必要最小限の機能だけの機械制御フルマニュアルカメラ」として
国内市場に投入されたのがこの「K1000」です。
構造としては1975年発売のKMをベースとし
セルフタイマーやプレビュー機能を省略したものです。
(生産時期によっては上下カバー、各部品がプラスチック化されています)
もともとのKMも1973年発売の「SPF」をKマウント化したモデルなので
基本設計は随分古いものだということがわかります。
とはいえ、シンプルさを優先するとこれで十分なことがよくわかります。
お預かりした「K1000」は
1986年国内発売以降のものかと思われます。
各部の部品が軽量化されたことにより
非常に軽くて使いやすいマニュアル機となっています。
一見、シャッターも快調に切れていて
露出計も動作しているのですが
ファインダーを覗くと巨大なプリズム腐食のため
視野の1/3ほどが見えなくなってしまっています。
SPFやKM同様、横方向の線が入るような腐食が多い
K1000ですが、今回はプリズムの頂上付近からの腐食で
上方向から覆いかぶさるように視界を妨げています。
とりあえずプリズムを降ろしました。
写真ではちょっとわかり辛いですが
巨大な腐食がしっかり写っています。
このプリズムはさすがにもう使えないので
中古良品と交換することで対応します。
他、高速シャッターにかなり大きなズレが出ています。
全体的に油切れの兆候も見受けられます。
これからさらに分解を進めて
各部点検整備一式を行っていきます。
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