オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「オートフォーカスカメラの日」だそうですよ。
1977年のこの日に世界初のAFカメラ、コニカC35AFが
発売されたことにちなんでのことだそうです。
いわゆる「ジャスピンコニカ」ですね!
当店では残念ながらAFカメラの修理は行っておりませんが
このカメラ以降、AF機能は劇的に進化していくわけですね。

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判でのレンズ交換式一眼レフという
唯一無二の存在のカメラですね。
その独特の構造とスタイリングで
今でも非常に人気の高いカメラです。
当店にも整備依頼の多いカメラでもあります。
発売は意外と古く1963年です。
時代としては一眼レフは
ニコンFやペンタックスS3やSV
ミノルタSR-3とかが売れていた時代で
翌1964年にペンタックスSPやキヤノンFXがデビューするという感じですね。
オリンパスの代表機種であるOM-1のデビューは
1972年の発売なので
ペンFのほうがずっと先にデビューしていたことになります。

今回、お預かりしているペンFですが
まずはシャッターが全く切れません。
ペンFはミラー駆動部のトラブルで
シャッターが切れなくなるというトラブルが多いのですが
今回はちょっと違うようです。
分解してみてわかったのですが
シャッターチャージが上手くいかず
レバーで巻き上げてもチャージ完了まで至らず
レリーズもできないし、
それ以上チャージもできないという状態になっていました。
シャッターチャージ機構部の動作不良が原因でした。

シャッターユニット部の整備・修理を一通り行い
もちろんミラー駆動部の整備も行いました。
整備の甲斐あって非常に滑らかに巻上られ
快調にシャッターも作動するようになりました。
ペンFの2回巻き上げは感触も良く、ストロークも短くて
気持ちよいですね。
張り革はどこかのタイミングで
張りかえられたものだと思われますが
なかなか似合っています。
花文字のレンズキャップも手に入れようとすると
最近はちょっと高価ですが
やはりペンFにはこれが似合いますね!

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