リコーオートハーフSEのカメラ修理

今日は12月1日ということで「映画の日」ですね!
昔は毎月数本は映画館で映画を観ていた時期もあるのですが
最近はほとんど行かなくなりましたね。。。
いや、観にいきたい気持ちはあるのですが。。。
最近は「この世界の片隅に」を観にいったくらいでしたね。
でっかいスクリーンで集中して観る事のできる
映画館ってやっぱりいいですよね。
また何か気になるものがあれば観にいきましょう!

さてさて

本日は「リコーオートハーフSE」のカメラ修理を行っています。
オートハーフシリーズも長く生産され続けたカメラなので
いろいろな種類があるのですが
初代オートハーフを大幅に改良したのが「オートハーフS」で
(Sはセルフタイマー付きという意味)
その後のモデルは一部を除いて基本的な構造は変わっていません。
その後、「S」からセルフタイマーを省略した「E」が発売されます。
そして「E」にセルフタイマーを装備した「SE」が発売されます。
ん?では「S」と「SE」って違いがないのでは???と思ってしまいますが
「SE」にはオートスタート機構が追加されています。
これはフィルムをセットした際に空シャッターを切らなくても
自動的に1枚目にセットされる機能です。
フィルム装填から1枚目を撮るまでの手間が随分少なくなって
思っていたよりかなり便利な機能です。
その後、「SE」にホットシューがついた「SE2」
「SE2」からセルフタイマーを省略した「E2」
エレクトロニックフラッシュが内蔵された「EF」
フラッシュがさらにボップアップ式になった「EF2」へと続きます。
オートスタート機構は「SE」移行の全機種に採用されます。

前置きが随分長くなりましたが
今回はそのオートスタート機構が装備されたSEです。
オートハーフで心配されるのはやはりセレン光電池の劣化具合ですが
今回はセレンそのものに問題はないようです。
しかしながらオートの精度は随分ずれてしまっていて
調整が必要な状態です。
加えてフィルム室のモルトはかなり劣化している状態で
ボディ本体側の塗装もかなり侵食してしまっています。
オートハーフのシャッターユニットは
限られたスペースで効率よく動作させるため
必要最小限のバネの力で駆動しています。
ほんのわずかな油が羽根に付着しただけで
簡単に固着してしまう可能性があるので
入念に清掃を行います。絞りユニットも同様です。

他、レンズ清掃、ファインダー清掃等々を行い
一通りの整備が完了したところです。
残すは最終的なテストのみです。
シンプルなメッキ仕上げの化粧板もピカピカです。
これもとてもレトロな感じがしていいですね。
私、このタイプのオートハーフを見ると
まだ幼い頃に家にあった白黒テレビを何となくイメージしちゃいます(笑)

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