ミノルタSRTスーパーのカメラ修理

今日は「日本人宇宙飛行記念日」だそうですよ。
1990年12月2日、TBSの秋山豊寛記者の乗った
ソ連のソユーズTM11号が打ち上げられ
日本人初の宇宙飛行に成功したそうです。
宇宙旅行って大人になってもあこがれますよねぇ
きっと想像を超える世界なんでしょうね。。。

さてさて

本日は「ミノルタSRTスーパー」のカメラ修理を行っています。
大ベストセラー機であるSRT101の後継機ですね。
基本的な構造はSRT101がベースとなっています。
ホットシューが追加され
スクリーンがスプリット+マイクロプリズムに変更
絞り値もファインダー内で確認できるようになりました。
SRT101同様に今でも人気の高いカメラですね。
発売は1973年です。

お預かりしているSRTスーパーは
まずシャッターを切るとミラーアップしたまま降りてきません。
(また巻き上げると降りてくる)
低速時のみミラーアップというのは多いですが
今回は全てのシャッター速度でほぼ100%降りてこない状況です。
シャッター後幕が走りきらないことが疑われますが
見た目はキレイに走っているように見えます。
しかしながら計測器で測定してみると
先幕に比べて後幕の速度が極端に遅く
1/1000のときには走り始めには1/750くらいのスリットを作りますが
走り終わりのときには後幕が遅いため
1/125くらいのスリットに開いてしまっています。
おそらくミラーアップもこの後幕の動きが原因の一つだと思われます。
加えて電池室に液漏れ跡があり
緑青だらけになってしまっています。
何とかバッテリーチェックはできますが
露出計に切り替えるとほとん反応がありません。

連動糸が多く、分解にちょっと手間がかかるのも
SRTシリーズ共通の部分ですね。
見慣れた光景ではありますが。。。
余談ですがSRT系の整備の際には
整備の内容、状態に関わらず
プリズム上のCDSの足を留めている
ハンダ付けは必ず一度、キレイに除去してやりなおします。
一見、キレイに見えてもハンダ付けの劣化が多いのです。
露出計の反応が鈍い場合でも
ここの処置だけで改善する場合があります。

まだ分解途中ですがこれから本格的に
シャッター・ミラー駆動部から各部点検整備を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。