ニコンF2のカメラ修理

今日は国旗に日の丸が正式に制定された日だそうです。
1870年のことだそうです。
当時は縦横の比率は7:10で日の丸が
「旗の中心から旗ざお側に横の長さの100分の1ずれた位置」と
されていましたが1999年に縦横の比率は2:3
日の丸の直径は縦の長さの5分の3、日の丸は旗の中心の位置と改定されました。
そんな変更があったのですね。知りませんでした。

さてさて

本日は「ニコンF2」のカメラ修理を行っています。
ニコンの最高級シリーズF一桁の2代目ですね。
発売開始は1971年です。
初代のFに比べてもシャッター速度は1/2000~10秒
(2秒~10秒はセルフタイマーを使用する)
裏蓋は蝶番式になり、シャッターボタンの位置も
より使いやすい位置に変更されました。
シンクロ速度は1/80、多重露光にも対応可能になりました。
アクセサリー類の数も格段に増え
システムカメラとしても正常進化を遂げたモデルです。

お預かりしているF2はシルバーで
アイレベルファインダーが装着されています。
装着されているレンズはマイクロニッコール55mmF3.5
このレンズ、私も個人的に使っていますが
描写のシャープな非常に良いレンズです。
余談ですがF2のみがF一桁機の中で唯一
社内デザインなのだそうです。
奇をてらったところは全くなく
バランスの取れた良いデザインですよね。
ご依頼者様はこのF2を1年ほど前に
都内のカメラ屋さんで購入されたそうです。
調子よく使われていたそうなのですが
何の気なしに空シャッターを切っていると
いきなりシャッターが切れなくなったそうです。
シャッター幕の位置を確認すると
チャージは間違いなくされているようです。
レリーズボタンも押し込めるのですが
うんともすんともいいません。。。
レリーズボタンが押されるとまずはミラーを抑えている
カギが外れてミラーアップしないことには何も始まらないのですが
そのあたりのリンクが上手く作動していないようです。

まだ現状を確認しただけの状態ですが
これから本格的に分解し原因を探りつつ
各部点検整備一式を行います。

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