今日は「節分」ですね!
豆まきそのものにはあまり興味がありませんが
子供の頃、炒りたて熱々の豆を食べるのが大好きでしたねぇ
節分でなくてもじいさんのビールのつまみに
ばあさんがよく豆を炒っていましたが
出来上がりを楽しみに台所で
待っていたことをよく覚えています。
さてさて
本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
いわゆるニコンの普及機クラスのブランドして始まった
「ニコマート」シリーズですが
ユニット式のコパル縦走りシャッターを使用等で
コストを抑えていはいますが
品質はしっかり当時のニコン基準をしっかりクリアしており
非常に堅牢で信頼性の高いカメラです。
いわゆる機械制御シャッター機が「ニコマートFTシリーズ」で
電子制御シャッター機が「ニコマートELシリーズ」です。
後の「FE」、「FM」の関係と同様ですね。
「FTN」は開放F値設定がいわゆる「ガチャガチャ」で行えるようになり
測光もそれまでの平均測光から「中央部重点測光」へ進化したモデルです。
発売は1967年、現在でも非常に人気の高いカメラです。
お預かりしているニコマートFTNは
外観の非常にキレイなブラック塗装のモデルです。
シャッターはなかなか快調に動作していますが
高速シャッターで先幕、後幕のバランスが崩れているようで
露光ムラが発生しています。
加えて、ご依頼者様からもご指摘をいただいていますが
露出計に激しいピクツキが出ることがあります。
これはおそらくマウント部の摺動抵抗の劣化が原因と思われます。
うーん、改めて見ると、とってもカッコ良いですね。
この時代のコパルシャッターですので
正直シャッター音は少々騒々しいですが
ニコンらしい「これでもか」いうくらい丈夫に作られているカメラです。
シャッター速度のバランスの悪さは羽根清掃で
解消できると思われます。
今回はさらにプリズムに少々腐食が見受けられるので
腐食のない中古良品との交換作業も行います。
まずは現状チェックが完了した段階です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。