オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は3・28ということで
「三ツ矢サイダーの日」ですよ。
子供の頃から好きでよく飲んでいましたが
今でもちゃんと普通に手に入るってすごいですよねぇ
当時飲んでたジュースとかで今はないものも多いのですが。。。
昔飲んでたのはビンの三ツ矢サイダーでした。
酒屋さんがいつもケースでビールとかと一緒に
持ってきてくれていました。懐かしいなぁ。。。
キリンレモンもビンでケースで持ってきてもらっていたなぁ
ビールもそうですが小瓶で直接飲むのは
カンと違って妙に美味しいのですよね!

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
孤高のハーフ判一眼レフ「ペンF」がデビューした3年後の1966年
今回ご紹介する「ペンFT」が発売開始となりました。
ペンFをベースにCDS使用の露出計を内蔵し
セルフタイマーも装備されました。
巻上はペンFの2回巻上から1回巻上に変更され
フォーカシングスクリーンも前面マットから
マイクロプリズムになりました。
当時の時代の流れに対応したバージョンアップといったところでしょうか

今回、お預かりしている「ペンFT」は
もともとご自宅に仕舞いこまれていたものを
ご依頼者様が見つけたものだそうです。
動作はしているようなので
まずフィルム1本、試し撮りしてみたそうですが
そこそこ普通に写っていたようです。
しかしながらファインダーを覗くと
内部のどこかが大きく割れているらしく
とても無視できないひび割れがファインダー視野内を横切っています。
店頭受付時に確認したときには
プリズムが割れているのか。。。と思いながら
ご依頼者様に説明していたのですが
実際に分解してみると割れていたのはプリズムではなく
ハーフミラーでした。
ペンFTは従来のペンFではミラーを配置している部分に
(シャッターボタンの斜め後ろあたり)
ハーフミラーを装備し、そこを通る光の半分を
接眼レンズ側にファインダー像として反射し
もう半分の光をハーフミラーの後ろに設置した
CDSに送り露出計を駆動します。
腐食も多い箇所なのですが割れているのはめずらしいですね。
何らかのショックがあったものと思われます。

露出計は動作してはいたものの
やはりそれなりに狂いはあったので調整を行い
電池室からのリード線は腐食が始まっていたので
交換いたしました。
もちろん、トラブルの多いシャッターユニット・ミラー駆動部の整備
ファインダー清掃、内部モルトの交換等々
各部点検整備一式を行いました。
独特のスタイリングと独自のメカニズムで人気のペンFシリーズですが
こうしてキレイに仕上がった個体を見ると
やはりカッコ良いですね!人気があるのが頷けます。

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