ミノルタXEのカメラ修理

今日は「小松菜の日」だそうですよ。
小松菜の旬は確か冬なのに何故今日が記念日?
と思って調べてみると、「5・27」(コ(マ)ツナ」で
ちょっと無理のある語呂からなのですね(笑)
小松菜っていうとお雑煮かおひたしのイメージですが
鍋なんかに入れても良さそうですよね。。。
あぁ、少しは野菜食べなくては。。。(汗)

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
ミノルタX-1に続く「Xシリーズ第二弾」のモデルですね。
X-1がいわゆるフラッグシップ機で
チタン幕の横走りシャッターなのに対して
このXEは金属羽根縦走りで
ライツ・コパル・ミノルタの3社で開発した
「コパルライツシャッター」を搭載します。
ライカR3のベースとなったカメラでもあります。
魅力は何と言ってもその巻上の軽やかさだと思います。
個人的な見解ですが横走りシャッター機で
巻上が最も気持ちよいのはニコンF3だと思っていますが
縦走りシャッター機ではこの「XE」が一番気持ちよいと思っています。

ただし、初期の電子制御機なので
電子シャッター関連のトラブルが多いのも事実です。
今回、お預かりしている「XE」は
そのあたりは現状チェックした感じだと問題なさそうです。
ただし、オートはかなりアンダー目に狂ってしまっています。
加えて「XE」では定番のプリズム腐食です。
今回のプリズム腐食はXEでありがちな
下半分の腐食ではなく上部が黒くなってしまっています。
ちょっと珍しいパターンです。
ご依頼者様に聞いたお話によると
随分昔に一度プリズムの再蒸着を行っているのだそうです。
とりあえずプリズムを降ろしてみると
通常、プリズム腐食の起こるプリズム前面は非常にキレイなのですが
絞り表示を行うためにプリズム本体にくっついている
小さいプリズムの接着面から少し腐食が起こっていて
それが視野の上部に黒い影となって写ってしまうようです。
ほんの少しなのですが非常に惜しい感じです。

写真はプリズムを降ろす前に撮ったものです。
プリズムは腐食のない中古品と交換で対処いたします。

XEの整備のうち大きな部分を占めるのは
たくさんある接点の清掃とハンダ付けのやり直しです。
電子制御シャッターに難のあるものもこれで直ることが多いのです。
まずはこれから本格的に分解に取り掛かり
シャッターユニット周りから整備を行っていきます。