今日は「休養の日」らしいですよ。
「休(9)養(8)」と読む語呂合わせからだそうです。
「積極的休養」はコンディションを
整えるためにも大事ですね。
先日の「睡眠の日」でも触れましたが
しっかり体と脳を休めてやらないと
結局その後のパフォーマンスが落ちて
結果的にはしっかり休養した方が良いなんてことは
多々あるのですよね。
ただ単にダラダラ休むのもたまには精神衛生上よいですが
しっかり効率よくリフレッシュして
しっかり集中して仕事する…っていうのが
理想なんでしょうね。
まぁ、人間いうほど簡単にそうそう割り切れないもので
集中しなくてはいけないときに余計なことを始めちゃったり
休むべき時によけいなストレスや疲れることをしてしまう…というのも
日常あるあるですよねぇ…(笑
まぁ理想は理想として
短い健康寿命を
なるべくバランスよく効率よく
毎日を過ごしたいものです。
さてさて
本日は「ニコンFG-20」のカメラ修理を行っています。
1984年発売のカメラです。
ニコン初のエントリー機として1980年に
絞り優先オート専用機の「EM」が発売され
海外では好評だったものの国内では営業的には
いまひとつ振るわず
当時のスペック重視だったユーザー層に訴求した
マルチモード搭載の「FG」へと進化させ
さらにその「FG」からプログラムオートと
フラッシュTTL調光を省略し露出計も指針式としたのが
今回の「FG-20」です。
基本的にはやはり絞り優先オートで撮るカメラだとは思いますが
マニュアル可能なのでオートではカバーしきれない
撮影者の意図を反映した撮影が可能です。
機能的には上位の「FE」に迫り「FE」よりもコンパクトですが
ファインダーに設定SSや絞り値が表示されない等
やはり「FE」に比べると省略されている部分もあるので
その辺りには割り切りも必要かと思います。
「FG」とはデザインも少々異なり
巻上側の方が斜めに切り落とされているのも
デザイン上のアクセントになっています。
個人的には巻上レバー横の小さな「Nikon」のロゴが
何とも80年代らしさを感じて気に入っている部分です。
お預かりしている「FG-20」はおそらく
やはり長年眠っていた個体ではないと思われます。
比較的多用されているモルトは内部も含め
全滅でモルト屑があちこちに入り込んでいるような状態です。
心配される電子制御系には大きなトラブルはないものの
かなり電源が不安定で露出計指針が安定したかと思えば
上下に踊りだすようだすような状態です。
指針が安定してる時もオート制御は不安定で
指針で設定されているSSで動作しない状況も頻繁に起こっています。
いずれにしても接点やSW類の接触不良が原因かと思われます。
EMシリーズ共通で
カウンタが「1」にならないと露出計及びオートが
オンにならないようにSWが付いているのですが
ここの接触不良が多いような気がします。
今回はそれだけでなくレリーズ半押しの際の
SW接点がかなり接触不良なようです。
加えてそれらとは関係ないですが
シャッター羽根の根元部分の汚れで
シャッタ-自体の動きも悪いようで
SSが安定しないようです
これから分解を進めて電気的な接点やマグネット周りを
入念に清掃を行い機械的駆動部も清掃注油を行った上で
調整を行っていきます。
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