ニコンF3のカメラ修理

今日は13日の金曜日であることに加えて
「オカルト記念日」でもあるのですね。
「オカルト記念日」は「エクソシスト」の日本公開に
関連した記念日ですが
重なると何だか不気味ですねぇ~
ただ、個人的には洋画ホラーよりも
邦画ホラーのほうが好きです。
劇場の大画面で強烈に怖い映画、たまには観たいですね!

さてさて

本日は「ニコンF3」のカメラ修理を行っています。
ニコンF一桁機の3代目にあたるカメラですね。
キャッチフレーズは「スーパーニコン」です。
F3ではついにシャッターが電子制御化され
絞り優先AEも搭載されます。
しかしながらシャッター機構は従来どおりの
チタン幕横走りシャッターです。
発売当初は電子化されたことによる賛否両論ありましたが
時代の流れ的には当然かな。。。とも思います。
発売開始は1980年ですが2000年まで20年間生産され続けました。
F4が生産完了となってF5が発売されている時期まで
現役であり続けたわけですね。
個人的な話ですが子供の頃から憧れていたF3が
当時、生産完了となると聞いてあわてて新品を買いに行きました。
いろいろあってそのF3は手放したのですが
昨年、またもや手に入れてしまいました。
巻上感触の良いカメラに個人的に弱いのですが
F3の巻上げは本当に巻き上げるたびに
「あぁ~良いカメラだなぁ。。。」と思ってしまうほどです。

1980年発売の電子制御機ということで
正直言って修理できない箇所もたくさんあります。
やはり電子基板関連のトラブルはどうにもお手上げです。
特にファインダー内液晶が薄くなってしまったものについては
当店では修理不能です。
お預かりしているF3はシリアル130万番台で
1981年の生産だと思われます。
まずフィルムカウンターがめいっぱいの40枚目で固まったまま
裏蓋を空けても戻ってきません。
この症状、F3でよく見かけるトラブルです。
カウンターが動かないだけだとまだ良いのですが
F3の場合、カウンターとシャッター動作が関連付けられている部分もあり
カウンターの不調が原因でシャッターが切れなくなることもあります。
今回はカウンターとは別問題だと思われますが
シャッターレリーズができないことがたびたびあるようです。
レリーズボタン押しても何も反応しない状態です。
おそらく電気接点の劣化及び汚れかとは思います。
汚れは清掃で対処できますが接点そのものの劣化だと
完全には元通りにならないかもしれません。

一通りの整備を行って組みあがった状態です。
シャッタースピード、オートにもズレが結構あったので調整を行っています。
パンケーキレンズのAi-s50/1.8もなかなか似合いますね。
レンズは絞りの固着が見受けられたので
絞り羽根洗浄・調整、レンズ清掃等々を行いました。
少し時間をおいた後に最終チェックを行って完成です。

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