コーワSWのカメラ修理

今日は「やまなし桃の日」だそうですよ。
すっかり桃の季節ですねぇ。。。
山梨産の桃は美味しいですよね!
山登りに頻繁に行っていた頃は
八ヶ岳や南アルプス方面に行った帰りには
通りすがりの果樹園や道の駅で
必ず山梨産の桃を買って帰っていました。
先日もスーパーで1個買ってきて
ぺろりと食べてしまいましたが
季節モノですし、今のうちにたくさん味わっておかなくちゃ(笑)

さてさて

本日は「コーワSW」のカメラ修理を行っています。
キャベジンコーワのコーワですね。
医薬品メーカーとして非常に有名なコーワですが
今でもデジタル用の交換レンズ等を作っていたりと
光学機器メーカーでもあります。
過去には二眼レフや中判カメラからコンパクトカメラまで
色々なカメラを製造していました。

今回、お預かりしているのは「コーワSW」
SWは「スーパーワイド」の略だそうです。
その名の通り28mmF3.2の広角レンズを装備し
露出計も距離計もないシンプルなカメラです。
28mmレンズが装備されたレンズ固定式のカメラは
ありそうでなかなかないですよね。
ピントも目測なのでF8~F11くらいに絞って
距離リングは3mに固定して素早くスナップを撮るには
もってこいのカメラだと思います。
外観もシンプルで非常にスタイリッシュだと思います。
シャッターユニットはセイコーシャSLVで最高速は1/500です。

お預かりしているSWはシャッター羽根が全く開きません。
レンズシャッター定番の羽根固着です。
シャッター羽根、絞り羽根ともに汚れが結構付着しているようです。
羽根清掃を行いつつシャッターユニットの整備を行います。
シャッターユニット内には金属粉が非常に多く
全体的に動きが悪い状態でした。
ファインダーもそれなりに汚れていましたが
このコーワSWのファインダー、距離計も何もない
ケプラー式実像ファインダーですが、
プリズムを多用し非常に凝った作りをしています。
そのため状態の良いものだと非常にクリアなファインダーです。
倍率は0.4倍で実際よりかなり小さくファインダー内では見えるのですが
個人的な感覚ですが普通に被写体を目で見るより
ファインダーを通したほうが明るくクッキリ見えるほどです。

本当にシンプルだけど質感の高いカメラです。
このファインダーだけでも個人的に欲しくなってしまいました(笑)
28mmF3.2レンズも非常に写りの良い評価の高いレンズです。
うーん。。。自分用に本気で探してみようかな。。。

写真は一通り作業が終わったところで撮ったものです。
あとは最終チェックを行って完成です。

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