今日は「敬老の日」ですね!
それはもう皆さんわかっているでしょうから。。。
他には。。。と調べるとみると。。。
今日は「イタリア料理の日」だそうですよ。
パスタにピザにリゾット、ミネストローネ。。。ティラミスも。。。
私が知っているイタリア料理なんて
ほんの一部でしょうが、それでも美味しいものばかりです!
若い頃に「イタ飯ブーム」なんてのもあったから
昔はカッコつけてよく行ったなぁ(笑)
でも堅苦しくないトラットリアくらいで
たまには良いイタリア料理食べたいですねぇ。。。
さてさて
本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
OM-1もこのブログでの登場回数の多いカメラです。
軽量コンパクトなのはもちろんのこと
使い勝手や使い心地が良いのが
圧倒的人気の原因のような気がします。
シャリッとした適度な手応えの巻上と
上品なシャッター音は他のカメラとは明らかに異なります。
そのコンパクトなボディと静かなシャッター音を実現するために
色々な工夫を凝らされており
他の一般的な一眼レフとは構造が異なる部分も多いカメラです。
そのため、多少、華奢な部分と
綿密な調整が必要な部分もあり
整備する側としてはなかなか一筋縄でいかないカメラです。
お預かりしているOM-1は
まず光漏れが起きていることと
高速シャッターは精度が全く出ておらず
低速シャッターはガバナ固着でこれも精度が出ていない状況です。
光漏れはフィルムを一見してわかるモルト劣化のせいだと思われます。
シャッター動作不良はガバナの固着はもちろん
幕軸の汚れ等による動作不良が原因と思われます。
いずれも通常のメンテナンスで対応できそうです。
かなり長い間、整備されていない個体と思われますが
調整は必要なものの露出計は生きています。
ノーメンテの個体でめずらしいな。。。と思って
トラブルの多い電池室周りをチェックしてみると
随分昔だとは思われますが修理した痕跡がありました。
しっかりここは手が入っているので大丈夫そうです。
プリズムも一見キレイだし、ここも何か対策されているのかな。。。と
上カバーを開けてみると。。。
写真ではわかりにくいですが接眼レンズとプリズムの間に
いつもの劣化して粘着質となったモルトが蔓延っています。
「よくこの状態でプリズムに腐食がないなぁ。。。」と思うほどです。
モルトを取り除いてみると
プリズム塗装面には多少侵食しているものの
蒸着面には問題ないようです。
このまま放置しておいたら、まず間違いなくプリズム腐食になる状態でした。
まだ間に合うタイミングで本当に良かった。。。
あとは分解を進めて
シャッター周り、ミラー駆動部、露出計周りの配線・SW等々の整備です。
OM-1らしく気持ちよく使っていただけるように
整備を行っていきます。
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