オリンパスペンD2のカメラ修理

今日は「鰤(ぶり)の日」だそうですよ。
ブリ大根はもちろん、お刺身でも煮魚にしても
焼き魚にしてもとっても美味しいですよね!
何にしろ日本酒が進むのは間違いないな。。。(笑)
今でこそブリに限らずお魚は大好きですが
子供の頃は本当に苦手でした。。。
とにかく骨を取るのが面倒で
横着して適当に丸呑みすると骨が喉に引っかかるし。。。
いい思い出があまりありませんが
お刺身だけは子供の頃から好きだったし
特にブリのお刺身は好きだったなぁ。。。
あぁ。。。今夜は帰りにブリのお刺身と日本酒買って帰ろう。。。

さてさて

今日は「オリンパスペンD2」のカメラ修理を行っています。
大口径のレンズと最高速1/500のコパルシャッターを
搭載したペンシリーズの最上位シリーズです。
D2はその名の通り2代目のペンDで
露出計がセレン光電池を使用していたものがCdSに変更になりました。
32mmF1.9のレンズやシャッターユニットは初代ペンDと同様です。
露出計の構造も初代とD2はほぼ変わりなく
単純に受光体がCdSになり、それに伴って電池室が追加されたという構造です。
もともと非常にコンパクトでスペースに余裕のない
ペンDに電池室を追加するということでいろいろ考えたのだと思われますが
電池室はフィルム室内に設置されています。
ローライ35あたりもそうですが
もともと電池室のないコンパクトなカメラに電池室を追加すると
ここにするのが無難なのでしょうね。
フィルム装填中に電池交換をすることはあまりないとは思いますが。。。

お預かりしているペンD2は
まずシャッターが切れません。
レリーズボタンを押してもうんともすんともいわず
レリーズボタンを押さなくても
どこまでも巻上ができ止まりません。。。
まぁこれはシャッター羽根の固着が原因でしょう。
そして露出計もうんともすんとも動きません。。。
電池室に腐食の跡が見受けられます。
おそらく長い間電池を入れたままにしておいたと思われます。
当時の水銀電池(現在の酸化銀電池も)は
液漏れしなくてもガスが発生します。
そのためこの時代のカメラの電池室蓋には
ほとんどの場合、ガス抜きの小さな穴が開けてあります。
それでも長期間電池を入れたままだと
そのガスが原因で電池室端子やハンダ、配線を腐食させてしまいます。
今回も電池室裏側のハンダはもちろん
ボディ上部に繋がる電池室からのリード線と
それに繋がる露出計側の端子まで緑青が付着していました。
当然、リード線はまったく導通していない状態です。
もちろん交換で対応します。

今回、露出計は1.5Vで調整いたしますが
そのままだとアンダーになるのが正しいのですが
1.5Vでも2段オーバーな値を示しています。
最終的には抵抗の調整で適正な値に調整します。

まずはシャッターユニットの清掃・整備から取り掛かります。

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