ミノルタハイマチック7のカメラ修理

今日は「110番の日」だそうです。
まぁ、あまりかけるような事態は起きてほしくないですねぇ。。。
110番は1948年にGHQからの申し入れにより
当初は8大都市(東京区部・大阪市・京都市
・横浜市・川崎市・名古屋市・神戸市・福岡市)で始まりましたが
最初は東京は110番、大阪・京都・神戸は1110番
名古屋は118番とバラバラだったのですね。
全国的に110番に統一されたのは1954年とのことです。
110番を含むいわゆる緊急電話は
ダイヤル式の電話機のストッパーまでの距離が短い
「1」を多くする。。。という考えがあるそうで。。。
確かに110、119、118。。。確かにそうですね。
今となっては1でも9でも同じことなのですが。。。。(笑)

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック7」のカメラ修理を行っています。
ハイマチックとしては2代目のモデルとなります。
発売開始は1963年です。
初代ハイマチックのOEM機であるアンスコオートセットが
フレンドシップ7に乗って初めて宇宙に行ったカメラとなったことから
2代目のハイマチックはそれにちなんで
「ハイマチック7」の名が与えられました。
これ以降、ミノルタのカメラの中で「7」という数字は
特別な数字としてモデル名に使われることが多くなりました。

プログラムAEのみだった初代とは違い
マニュアル露出が可能です。
SSリングと絞りリングを両方「A」ポジションにセットすると
プログラムAEとなります。
どちらかを「A」にしているだけでは使えません。
露出計はCdS受光体を使用したものになり
ファインダー内の表示はLV表示です。
非連動ではありますがマニュアル時にも使用できます。
一通り何でもできる使い勝手の良いカメラです。
レンズは定評のあるロッコールPF45mmF1.8を搭載し
シャッターユニットはセイコーシャ製です。

お預かりしているハイマチック7は
何故か鏡胴がグラグラで外れそうなくらいです。
そのためだと思われますが
絞りリングを回しても全く絞りは変化しません。
加えてシャッター羽根は固着してしまっており
シャッターも切れません。
さらに電池室の中には当時の水銀電池が入ったままで
当然、腐食しています。
電池室の蓋は固着してビクとも開きません。
それでもこのカメラなら一通り整備して
正しく組み上げれば普通に使える状態にはなると思います。

鏡銅がグラグラだったのは各リングを押さえている
ネジのほとんどが緩んでしまっていたせいでした。
もちろん、シャッター羽根・絞り羽根ともに
油シミもあり、一通りの整備を行います。
電池室は蓋の外まで緑青が溢れている状態で
開けるまでに1時間ほど奮闘しました(汗)
電池室内はもちろん
繋がっているリード線も完全に腐食しています。
電池室からのリード線はもちろん張替えです。

それでもレンズやファインダーに致命的な異常はなく
快適に使える状態になりそうです。
初期の部類となるハイマチックなので
少々大柄ですがその分しっかり造られています。
きっとステキな写真をたくさん撮っていただけると思います。

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