ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「アーモンドの日」だそうですよ。
美容やダイエットに効果があると言われている
アーモンドですが
成人女性の1日の摂取目安量が約23粒なのだそうです。
「1日23粒」ということで1/23は「アーモンドの日」ということです。
1日23粒?多くない?ナッツ類は高カロリーだよ。。。と思ったのですが
1粒10KCalとして23粒で230Kcal。。。
それほどでもないのか。。。でもアーモンドだけで23粒って
意外と食べにくいような気が。。。
アーモンドチョコだったら一箱ペロリと食べられるのだけど。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
私達世代には宮崎美子さんのCMと
「今の君はピカピカに光って~♪」のイメージが非常に強いカメラです。
1980年に発売された絞り優先AE専用機です。
この時代は物品税の関係もあり
絞り優先AE専用、ボディのみで4万円以下とモデルを
各社発売していました。
その中でもかなり売れたカメラだと思います。
やはりCM効果は大きかったのかな。。。

現存する台数が多いこともありますが
キレの良いファインダーと使い心地のよさで
現在でも人気のある1台です。
ただし、電子制御シャッター機なので
それなりに電気的トラブルも起こりやすく
場合によっては修理不能の場合もございます。
加えてそれよりもプリズム腐食の非常に多いカメラです。
プリズム前面にモルトを貼っているせいで
モルトの加水分解によりプリズムの蒸着も剥がしてしまいます。
視野内横方向に黒い帯が出ているものは
ほぼ間違いなくプリズム腐食です。
酷いものになると視野の半分近くが見えなくなります。

今回、お預かりしているX-7も
プリズムの交換がメインの作業です。
腐食のない中古良品と交換いたします。
他、オート・露出計が少々オーバー気味で
シャッター速度もバランスが崩れてしまっているので
そのあたりの整備ももちろん一通り行います。

ミノルタX系の修理でちょっと注意が必要なのは
プリズムが元々無事な個体でも
プリズムを降ろすことによりモルトと一緒に
蒸着も剥がれてしまい結局プリズム交換が必要になる。。。
というパターンが多いことです。
今回のように最初からプリズム腐食であれば
そこにはあまり神経を使わなくても良いのですが。。。

プリズムを降ろすだけでも底部から繋がっている
フレキを外さなければいけません。
各点検整備一式なのでこれからさらに分解を進めいきます。
この時代のカメラになると
この季節、静電気に注意が必要です。
帯電した手で基板を触ると簡単にICがトンでしまいます。

ところでこのX-7はミノルタのロゴが大文字の新ロゴです。
大部分のX-7は小文字の旧ロゴなので
ちょっとめずらしいですね。。。と書いていたら
たった今、新規に修理受付をしたX-7も新ロゴ。。。
あれれ、めずらしいはずなのだけど。。。(笑)

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