オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「衣類乾燥機の日」だそうですよ。
「衣類(1)ふん(2)わり(8)」の語呂合せだそうです。
ちょっと苦しいかな。。。(苦笑)
乾燥機は便利ですよねぇ。。。
私も自宅アパートに乾燥機付きの洗濯機置こうとしたこともあったのですが
いわゆるドラム式洗濯機が洗濯機スペースに
入らないことがわかり断念しました。。。結構大きいのですね。。。
で、今はコインランドリーの乾燥機を毎回使っています。
洗濯物干すのが面倒な上に
室内には邪魔だから干したくないし
朝から夜中までお店にいるから外には干せないし。。。。
(結局、横着なだけなのですけどね(笑))
まぁ、歩いて1分以内の場所にコインランドリーあるから
やっぱりそこで乾かすのが一番効率いいですね!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
OM-1。。。元々修理依頼の多いカメラですが
ここ数ヶ月、特に多いような気がします。
軽量コンパクトな一眼レフの代表格なモデルですね。
80年代あたりになると
電子制御技術の進歩もあって
OM-1と同じようなサイズの一眼レフも多くなってくるのですが
やはり最初にこのサイズを実現したOM-1は偉大です。
ただ小さいだけでなくてシャッター音も上品で
巻上のフィーリングも非常に心地よく
非常に質感も高いカメラです。
機械制御シャッター+指針式露出計で
比較的修理が行いやすいというのも魅力です。

とはいえ。。。これまでに他のメーカーが
やってこなかった(できなかった)サイズを最初に実現したカメラなので
これまでの一眼レフにない独創的な部分もたくさんあり
その中には多少デリケートな部分があることも事実です。
今回、お預かりしているOM-1は
シャッターはチャージ状態なのですがレリーズができない状態です。
もちろん巻上もできません。
巻上+レリーズ関連のトラブルはやはりOM-1は多いと思います。
大抵の場合はOM-1ならではの底部三連ギアの
噛みあわせタイミングが何らかの原因でズレてしまうことが原因です。

見慣れていると一目でわかるのですが
明らかにギアの位置関係がおかしなことになっています。
動作が悪いところへちょっとしたタイミングで
ズレてしまったものと思われます。
三連ギアは一度外してキレイに清掃し(注油は厳禁)
正しい位置関係で組みなおします。

これで一応は動くかな。。。と思っていると
シャッターは切れるのですが今度は
ミラーが上がりきらないようです。
高速シャッターだと一見上がっているように見えるのですが
低速やバルブで試してみると
2/3ほど上がったところで止まって
シャッターが走りきるとダウンしていきます。
高速シャッターでもフィルム室側からよく見てみると
シャッターが開いた瞬間に
ミラーの影が思い切り視野内にかぶさっています。
加えてミラーアップレバーを回しても
ミラーアップしてくれません。
おそらくミラー駆動のリンクが外れているのではないかと思われます。

ミラーボックスを外して確認してみるとやはり
ミラーを動かすリンクが外れていました。
しかしながらそう簡単に外れるような箇所ではないのですが。。。
何はともあれリンクは正しく噛みあわせてやり
ミラー駆動部の動きをチェックしていきます。
並行してシャッター周り・巻上部の整備を行い
再組み立てして動きが正しいようであれば
シャッタースピード、露出計調整を行っていきます。

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