キヤノンF-1のカメラ修理

今日は4月8日。。。
お釈迦様の誕生日、「花祭り」ですね。
花で飾った小さなお堂に
生まれたばかりのお釈迦様である誕生仏を安置し、
甘茶をかけて祝います。
クリスマスよりも「花祭り」が
もっと全国的な行事になればいいと思うのですが。。。(笑)
子供の頃、通った幼稚園が
お寺さんだったので
お釈迦様のお話はよく聞かされました。。。
幼稚園か。。。自宅から歩いて20分。。。
子供の足だと30分かな。。。
月曜日から土曜日までで
朝8時半~午後3時までだったかな
水曜日と土曜日はお昼まで。。。
ばあさんが毎日送り迎え(もちろん徒歩)してくれたのだけど
今考えると大変だったろうなぁ。。。

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
キヤノン初のプロ向け最高級一眼レフですね。
このF-1が出るまではキヤノンは
一眼レフの分野ではかなり出遅れてしまい
最高級一眼レフの分野ではニコンの一人勝ちが続いていた状況でした。
このF-1が発売されたときに
ニコンから発売されていたのはF2です。
ここからその後、延々と続く
フラッグシップ一眼レフ2強時代が始まったといって良いと思います。
ニコンF2もキヤノンF-1も横走りチタン幕シャッターで
最高速は1/2000、ファインダーは着脱式と
スペック的にはかなり近いものでしたが
露出計付きのフォトミックファインダーを装着すると
無骨さが前面に出てしまうニコンF2に対して
露出計を最初からボディ側に組み込んだF-1は
低い構えのアイレベルファインダーの効果もあって
非常にスマートでスタイリッシュなデザインです。
個人的には無骨なF2フォトミックもキライではないですが
やはりF-1はいつ見てもカッコ良いですよねぇ。。。

お預かりしているF-1は
ご依頼者様が新品の頃から使っているものだそうです。
非常に外観もキレイで大切に使われているのがよくわかりますが
巻き上げるとたまにミラーアップしてしまいます。
この状態になってしまうとレリーズは非常に固く
何とか押せたとしても
その場合にシャッター幕は開いていません。
ミラーチャージロックが上手くかかっていないのが原因だと思われます。
ミラーチャージ周りをよくよくチェックしてみると
やはりバネが一部外れていました。
当然、チャージ周りの動きも悪い状態だったので
一緒に整備を行います。
その他、シャッター幕軸周り、巻上げ機構、
露出計、ファインダー等々の整備を一通り行います。

写真は一通りの整備を終え組み上げた段階でのものです。
レンズは当店のテスト用レンズですが
F-1にはやはりS.S.C(スーパースペクトラコーティング)の赤文字が
入った旧FDレンズが似合いますねぇ。。。
もちろん初期銀枠のFDレンズも似合いますが。。。

こうしてF-1を整備してテストするたびに
「やっぱりF-1はいいなぁ。。。自分用に手に入れようかな。。。」と
一瞬頭をよぎるのですが
「いやいや、これ以上マウント増やしても使わないし。。(汗)」と
我に帰るということを毎回繰り返しているような気がします(笑)

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