ローライコードのカメラ修理

今日は8/4ということで「箸の日」、「橋の日」だそうです。
私の箸の持ち方は細かくみるとあまり正しくないとは思われますが
子供の頃は結構、うるさく直されました(汗)
まぁ、左利きなことを最初は直されそうになっていたのですが
私が相当ぐずったため、そこは見逃してもらえて
せめてきちんと箸を持てるように。。。ということで
厳しかったのだと思われます。
おかげで人並みには箸を扱えるくらいにはなっていると思います。
でも「箸を使って食べる」って改めて考えると
やはり綺麗だと思いますし、日本人でよかったなぁ。。。と思います。
フォークやスプーンしかもし使えなかったとしたら
食事の味も随分落ちてしまうような気がします。

さてさて

本日は「ローライコード」のカメラ修理を行っています。
当店は基本的に国産カメラを主に取り扱っていますので
あまり海外製のカメラの修理は行わないのですが
ローライコードあたりであれば、国産二眼レフと構造的には
大差ないので状況によってはお引き受けします。
ローライコードと言ってもいろいろと種類があるのですが
今回は「ローライコードVb」です。
レンズはシュナイダークロイツナッハのクセナー75mmF3.5です。
シャッターユニットはシンクロコンパーで
最高速は1/500です。
フィルム装填はスタートマーク方式のセミオートマットですが
セルフコッキングはなく、シャッターチャージは別に行います。
1962年発売でローライコードとしては最終モデルとなり
完成度が高く現在でも非常に人気の高いカメラです。

お預かりしている「ローライコードVb」は
まず、シャッターが全く切れません。
今回はレンズシャッターでありがちな羽根固着とも違うようです。
分解してみてわかったのですが
シャッターユニット内のレリーズ部分の固着で
シャッター駆動バネが開放されないことが原因でした。
他、レンズ・ファインダーにカビが多数あり
ファインダーミラーはいつものごとく腐食が激しいため交換です。
レンズボード繰り出し部にも大き目のガタが出ていたので
そのあたりも修正していきます。

写真は一通り整備が終わった時点でのものです。
お預かり時点で相当年季の入った外観でした。
あちこちに発生していたサビや緑青は可能な限り落としましたが
塗装ハゲやキズ、すれた貼り革は基本的にはそのままです。
ローライコードだとこういう年季の入った外観も
味わい深い感じがしていいですね。
でも中身は非常に快調に動作するようになっています。
気持ちよく撮影をお楽しみいただける状態になったと思います。
あとは最終チェックを行って完成となります。

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