オリンパスペンEES-2のカメラ修理

今日は「七五三」ということで
関連して「きものの日」だったりします。
和服っていいですよねぇ。。。持ってもいないし
着る機会もありませんが。。。(苦笑)
子供の頃の七五三は未だに何となく覚えてますよ。
特に5つのときの七五三はよく覚えています。
すごく着飾らされて華やかな1日でしたねぇ。。。
なんでこんなに鮮明に覚えているのかな。。。と思ったら
そのときにじいさんがたくさん私の写真を撮っていて
その写真を節目節目でアルバムで見ているから
都度都度思い出すから忘れていないのですね。
やはり記録や思い出としての写真は大事ですね。
何だか千歳飴食べたくなってきました。。。
そういえば飴といえば今日は「のど飴の日」でもあるのです。
乾燥してくる季節になってきましたから
のど飴はなめるのもいいですね!
ちなみに私は半年ほど前から
頻繁に飴を口に入れていないと落ち着かない。。。という
妙なクセがついてしまって
毎日のように飴が一袋なくなってしまうのですが。。。
絶対良くないですよね。。。直さなければ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンEES-2」のカメラ修理を行っています。
ペン系の修理はコンスタントに多いですが
ペンS系とEE系がやはり多いですね。
ペンS系だとシャッター羽根の粘りに関する修理が
圧倒的に多いというかほとんどなのですが
EE系になるとシャッターの粘りもありますが
絞り羽根固着の修理が多く、次いで露出計及びオート露出関連の修理が多いです。
固定焦点のペンEEをゾーンフォーカスとしたものがEESで
今回、お預かりしているEES-2はEE-2のゾーンフォカス版です。
初代EESやEEに比べると
裏蓋が蝶番式になりフィルムカウンターも自動復元となったり
実用的な部分がぐっと使いやすくなったモデルです。
1968年の発売です。

先ほどEE系だと露出計関連の修理が多いと書きましたが
お預かりしているEES-2は
明るさに関わらず常に赤ベロが出てしまう状態です。
(赤ベロ→光量不足の時にファインダー内出る赤い警告板
これが出るとシャッターロックがかかりシャッターは切れません)
絞りは赤ベロが出る状況なのでシャッターを押すと開放になります。
(もちろんシャッターは切れませんが)
絞り固着は大丈夫のようですが
セレン光電池が起電していないか露出計本体のトラブルと思われます。
まずは上カバーを開けて露出計の指針を確認してみます。
やはり指針は全く振れていません。
ではテスターを使って露出計に直接電圧をかけてみます。
そうすると露出計は元気に指針を振り切りました。
露出計本体は問題ないようでやはりセレンが問題のようです。
ということでセレンを外して電圧を測定したみたところ
明るい状況でもほとんど起電していないことがわかりました。
こうなるとこのセレンはもう使えないため
起電するセレンと交換するしかございません。

セレンを交換し、露出計やオート絞り制御の調整を行ないました。
もちろん並行してシャッター羽根・絞り羽根の清掃
レンズ清掃、シャッターユニットの整備
モルト交換も行い、快適に使っていただける状態になりました。
やはりキレイに仕上げたペンEEはかわいらしくて良いですね。
グレーの貼り革が何ともレトロでステキです。

今回はセレンが全く使えない状態でしたが
ペンEE系のセレンは比較的、起電しないものは少ないほうだとは思います。
セレン光電池を使用するカメラは現代となっては
どうしてもそこが弱点というか心配のタネになってしまいますね。
ちなみにペンEE系に多い絞りが最小絞りで固着してしまっている場合には
明るさに関わらず常にシャッターが切れるようになってしまい
露出計が生きているのか死んでいるのか
判別しにくい場合が多いと思うのですが
その場合でも露出計が生きていれば
シャッタースピードの切り替えは行われているはずです。
LV15くらいの強い光をあてて1/250が切れて
逆に薄暗い場所で1/30が切れていれば露出計及びセレンは生きていると思われます。
(1/250と1/30は明らかにシャッター音が異なるのでわかりやすいと思います)

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