オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は5月1日。。。
昨年の今日に「令和」に改元されて丸1年
今年は閏年だから「八十八夜」も今日ですね。
「夏も近づく八十八夜♪」と「茶摘み」でも歌われていますが
外は本当に初夏の陽気です。
お店にいても冷房付けたくなるほどです。。。
さらに今日は語呂合わせの記念日も多くて
「語彙の日」、「恋の始まる日」、「鯉の日」
「コインの日」。。。等々
ちょっと変わったところでは「扇の日」。。。
紫式部の『源氏物語』において
女性が光源氏に扇(おうぎ)を贈っていることから、
「こ(5)い(1)」(恋)の語呂合わせで記念日となっています。
紫式部で思い出したけど
入院騒ぎやそれに続く世の中のコロナ禍で
すっかり忘れ去っていましたが
百人一首を覚えようと思っていろいろ2月に資料を集めているのですよ
そろそろそれも時間を作って取り掛かなければ。。。(汗)

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
ペンFTの修理、コンスタントにありますね。
毎月1、2台はブログに書いているような気が。。。
「ペンF」よりも「ペンFT」の修理依頼のほうが
圧倒的に多いですね。
「F」も「FT」もその独特なミラー駆動部周りや
ロータリーシャッターを制御しているガバナのトラブルは
共通項ですが
「FT」の場合はそれに加えて
何らかの露出計トラブルが加わります
(露出計用のハーフミラー劣化等も含む)
冷静に比べても「FT」のほうが巻上等も含めて
トラブルが多いような気もします。
。。。とはいえ、「ペンFシリーズ」は
他のカメラでは見ることのできない
独特なフォルムや独創的なメカニズム等
非常にたくさんの魅力があるカメラです。
私も昔、個人的に撮影に使っていた時期もありました。
撮影していてもとても楽しいカメラです。

お預かりしている「ペンFT」は
定番の露出計トラブルで非常に指針が不安定です。
電池室~受光体・露出計への配線に接触不良があるようです。
ペンFTの修理で毎回、問題となる
受光体へ光を導くためのハーフミラーですが
今回はめずらしく問題のない状態でした。
ただ、ファインダーは随分曇ってしまっていて
とても快適にピント合わせのできる状態ではありません。
ファインダースクリーンやプリズム、拡大レンズや
ダハプリズム、接眼レンズ、通常の一眼レフに比べると
複雑な経路のファインダー光路にかかわる部分は全て清掃します。

写真は一通り整備を行った後のものです。
今回はシャッターはとりあえず動作はしていましたが
ペンF系はとにかくガバナとミラー駆動部にトラブルの多いカメラなので
予防も含めてその辺りの整備は必ず一通り行います。
今回もその甲斐あってシャッターの動きもスムーズになり
巻上の感触もかなり気持ちの良いものになりました。
そういえば今回、電池室の蓋が妙に締まりにくい症状があり
作業前によくよく調べてみると
おそらく以前に斜めに差し込まれたまま
強引に回して締めてしまったことががあるようで
蓋側も受け側もネジ山が破損してしまっていたので
交換で対応しました。
何事もそうですが力任せで強引なことをすると
たいていがロクなことになりません(笑)
もうひとつ余談ですが
もともとアクセサリーシューが装着されていたのですが
ペンF系のアクセサリーシューは
接眼レンズ枠に引っ掛けて装着するものですが
その接眼レンズ枠がプラスチック製で
経年劣化で脆くなっているものが多く
シューをつけていることによって破損してしまうものが多いのです。
今回も接眼レンズ枠が割れかかっていたので
補修・補強してシューは取り外しておきました。
本当にフラッシュ等を装着するとき以外は
普段から外しておくことをお勧めします。

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