オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「たまご料理の日」ということですよ
たまご料理。。。比較的簡単で身近なものが多いですが
奥が深くて美味しいものばかりですよねぇ
目玉焼き、玉子焼き、オムレツ、ゆで卵、茶わん蒸し、親子丼…
シンプルで美味いのはやはり「たまごかけご飯」でしょうか
麺類にもたまごは欠かせませんよねぇ
ラーメンに煮たまごはもちろんですし
うどんにも、そばにも、パスタだってカルボナーラは定番です
何でも卵でとじちゃえば美味しいですものねぇ
あ、忘れちゃいけない、牛丼やすき焼きにも欠かせません
こうやってみてみると
本当にたまごって毎日の食事に欠かせないですよねぇ
でもこうやって書いていると
やっぱりTKGが食べたくなりますね
(糖質制限中なのに。。。(苦笑))
熱々ごはんに卵の組み合わせは最強です。
あ、濃い味のたまごに少し醤油にこだわると
さらに美味しさがアップします
あぁ、いけん、いけん
年とってくると美味しいものは身体に悪いものだらけだ(汗)
。。。食べ過ぎなければいいのですけどね(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
最近、また修理依頼が多いような気がしますね。
いつも書きますが非常にオリンパスらしい独創的なカメラです。
ハーフ判でありコンパクトに作れることを最大限に発揮するため
ミラーは横置きとし光路も正面向かって左側に展開し
第二反射面にプリズムを使用しボディ上面で
第三反射面のミラーで折り返し
第四反射面の小プリズムとの間にルーペを置き
ファインダー像を拡大させます。
こんな構造のファインダーは他のカメラでは見ることができません。
さらにシャッターもめずらしいロータリシャッターを採用
パックマンのような一部が欠けたチタン製円盤状の
シャッター幕がくるんと1回転することにより露光されます。
何も抵抗を掛けずに1回転するのが最高速の1/500で
当然、最高速でも瞬間的に全開なので
全速でフラッシュがシンクロ可能です。
1/500以下のシャッタースピードでは全速で
ガバナーが介入しシャッタが全開した状態で一瞬動きを止め
シャッタースピードを調整します。
なのでSS調速機構はガバナーが生命線です。
巻上はストロークが短くて済むダブルストロークを採用し
整備済みの本来の状態だと非常に軽快な巻上フィールです。
これだけ独自性の強いメカニズムが詰まっていると
それだけで手元に1台持っておきたくなるカメラだと思います。
私も整備すれば使えるペンFを1台キープしてはいるのですが
整備して使うのはいつになるのやら…(苦笑)

お預かりしているペンFは
定番のミラーアップしたままになるトラブルですが
レンズを付けた時にだけその症状が出ます
それもシャッターが作動した後、ミラーダウンができないわけではなく
ミラーアップするだけでシャッター作動までに至りません
…ということはレンズ側の絞り固着ではないかと思ったのですが
今回はレンズ側の絞りは十分に軽快に動作していても
レンズを装着すればほぼ100%ミラーアップしてしまうようです。
ミラー駆動部のトラブルというよりは
ボディ側絞込レバーの動作不良のようです。
ここに少しでも抵抗がかかると(レンズ装着により)
もうミラーアップさせることだけでギリギリ精一杯で
シャッターを動作させるまでには至らないようです
どちらにしてもミラーボックス周りの清掃注油調整が必要です。
さらにシャッタースピード調整の生命線である
ガバナにも粘りがあるようで
スローシャッター時だと途中で止まりかけてしまうようです
高速時には今のところ問題はなさそうですが
これも放っておくと大きなトラブルに発展するので
今回の分解時にしっかりガバナやシャッター周りの整備を行います。

分解自体はそれほど難しくはないカメラですが
各部の整備調整はオリンパスらしくデリケートで面倒です。
これからシャッターユニットの脱着を行って
整備を行い再組立てを行ったのですが
今回の整備で少し重かった巻上も
ペンFらしい軽快な状態に改善することができました。
ここに関して言えばシングルストロークで
巻上角が大きくストラップ留め具に引っかかりがちな
FT・FVよりも「F」の方が数段快適です。
FT系はゴリゴリ感も強いですし…
再組立て後はミラーアップの症状はもちろん出なくなりました。
…とはいえ少し時間をおいて様子見してから
最終チェックを行います。

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