キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は「夏至」で「スナックの日」らしいですよ
スナック。。。
カウンターにママがいて
揮発性の高い与太話をしながら飲むところ。。。じゃなくて
お菓子の「スナック」ですね。
かつて「夏至」のお祝いに「歯固め」と称して
正月の餅を固くして食べる習慣があったことに由来するのだそうです。
ふぅん、それならスナックというより
煎餅の日のほうが。。。(笑
まぁスナック菓子はビールのあてに欠かせないですし
ちょっとした間食にもいいですよね。
最近。やたらと「とんがりコーン」が食べたくなることがあって
帰りのスーパーで買ってしまうのですよねぇ
スナック菓子もポテチもシンプルな「うす塩味」が好きですねぇ
あ、でもこれも大好きなマスヤの「おにぎりせんべい」は
醤油味だ。。。これは本当に食べ始まると止まりません(苦笑)
思ってたよりスナック菓子好きだし
普段から結構食べてるなぁ。。。
食べ過ぎに気をつけなくては。。。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1プログラム」(以下AE-1P)の
カメラ修理を行っています。
1981年発売のカメラです。
当店で扱えるカメラとしてはこの辺りがギリギリで
これ以上新しいものになると当店では扱えなくなります。
(余談ですが同年に出たNewF-1は
当店では扱っておりません)
「AE-1P」の機械的な部分が基本的に「AE-1」と同一とはいえ
電子制御部に関しては「AE-1」とは全く別物と言っていいほどに
格段に進歩していますし
電子部品関連でトラブルがあると修理不能な場合もあるのですが
構造的に何とか一通りの整備は行えるといった状況です。
そのモデル名の通りに単純に
「AE-1にプログラム露出が追加された」なんてものではなく
ファインダー周りやオート制御部、シャッタースピード連動部等々
全く別物のカメラに仕上がっています。
使ってみると使い勝手の良さは「AE-1」と同様ですが
まずはスクリーンが非常に明るくなっていて
ピントのキレもよくここも格段に進歩しています。
露出計の表示もLEDとなり反応速度も段違いです。
でも機械的な可動部の構造は「AE-1」と同様なので
やっぱり定番の「シャッター鳴き」が起こるのですよねぇ

お預かりしている「AE-1P」もシャッターを切ると
「ギャイン」と派手なシャッター鳴きが起こっています。
いつも書きますが「シャッター鳴き」とはいいますが
異音の原因はミラー駆動部のギアです。
ここが油切れになることにより起こります。
異音だけならまだよいのですが
ミラーの動きも緩慢になっている場合が多いです。
今回も明らかにミラーの動きが遅く
シャッターに明らかなタイムラグを感じるほどです。
これを放置しておくと最悪の場合、ミラーが動かなくなり
シャッターが切れなくなります。
お預かりの「AE-1P」はご依頼者様のご自宅で
かなり長い間眠っていたものらしく
シャッター鳴き以外にもあちこちの動きが悪い状態です。
そのためオート制御もシャッタースピードも非常に不安定です。
さらにシャッターを切っていると
マニュアルで高速SS設定にも関わらず
たまにシャッターが開いたままになってしまいます。
おそらくマグネットの汚れ等が原因と思われますが
何にせよ、全体的な整備が必要な状態です。

まだ上下カバーを外しただけの状態ですが
これからさらに分解を進めて
ミラーボックスも分離させていきます。
そしてシャッターなくの原因となっているギア部の
清掃と最小限の注油を行います。
並行してシャッター幕軸等の清掃整備や
オート時の絞り制御機構の整備も行っていきます。
フレキの処理が面倒なのはこの類のカメラは
しかたないですが
それでもまだ「AE-1P」は楽なほうです。
ご依頼者様本人はこれが初めて使うフィルムカメラになるそうです
しっかり整備して安心して使える状態に仕上げて
お渡ししたいと思います。

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