キヤノンTLbのカメラ修理

今日は制定された記念日ではないのですが
1991年6月23日にルマン24時間耐久レースで
マツダ787が日本車として初めて優勝しています。
これってすごい快挙でした
当時はよくモータースポーツもチェックしていたし
この年のル・マンも注目していたのですが
終了3時間ほど前に
それまでトップを走っていたメルセデスがリタイアして
マツダがトップになりそのままチェッカーを受けました
ロータリーエンジンでは初の快挙というか
レシプロエンジン以外の優勝は初ということでしたね
この年を最後にレギュレーションが変更され
ロータリーエンジンの使用が認められなくなったことで
ロータリーエンジンが参加できる最後の年に
初の総合優勝を果たしたということです。
(その後の再び参戦可能にレギュレーション変更されています)
マツダが市販車でローターリーエンジンを作らなくなって
もう随分経ってしまいましたが
若い頃はRX-7(FC)に憧れました
なかなか縁がなくて手に入れることはなかったですが
世界でマツダだけが実用化に成功したロータリーエンジン
またいつか何らかの形で復活してほしいものですね

さてさて

本日は「キヤノンTLb」のカメラ修理を行っています。
1976年に発売されたカメラで
いわゆる「キヤノンFシリーズ」の一員です。
最も売れ筋で中心機種の「FTb」をベースに
よりシンプルな仕様とされたモデルです。
「TLb」発売の前に「TX」という
輸出専用モデルがありそれをベースに作られ
国内発売もされたのが「TLb」です。
シャッタースピードの最高速は1/500に抑えられ
シャッターボタンロックやセルフタイマー、ホットシュー
バッテリーチェックが省略されています。
40年以降経過するカメラなので
修理する立場としては機能はシンプルなほうが
壊れる可能性は明らかに低くなるため歓迎です。
実際にFTbでは露出計SW周りのトラブルが多いのですが
TLbだとSW自体がないのでそのトラブルは起こりません。
それでも実際にシンプルで困ることはないくらいには
しっかり基本的な機能は搭載されています。
高感度なフィルムを使うと1段の違いとは言え
1/1000は欲しくなるかもしれませんが。。。
そこを言い出すとキリがないですものね

お預かりしているTLbは
巻上が完全にロックしてしまっています。
使われていない個体ではなく
普通に使用できていたのに
突然巻上ができなくなったようです。
推測ですがカウンター窓が脱落しており
それが巻上部に噛みこんでいるのではないかと思われます。
現在は確認できませんがご依頼者様曰く
スローシャッターに粘りもあるようです
撮影された写真には光漏れも見られたということで
巻上以外にも全体的な整備が必要かと思われます。

まずはこれから巻上機構の分解整備から取り掛かり
並行して各部の整備に取り掛かりますが
まだはっきりとは言えませんが
巻上ロックは単純な部品の噛みこみではないようですね
何にしてもいろいろチェックしながら
まずは普通にシャッターが切れる状態に
修理していきます。

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