オリンパスペンEEのカメラ修理

今日は「レインボーブリッジ開通記念日」だそうですよ。
1993(平成5)年のこの日に「レインボーブリッジ」が開通したそうです。
もう28年になるんですねぇ
もはや東京タワーと同じくらいに
東京のシンボルともいえる存在ですね
私が最初に上京してきた頃はまだクルマもバイクも持ってなくって
(正確にはクルマは広島に置いてきたのだけど)
あまりレインボーブリッジを通ることもなかったのですが
数年たってクルマもこっちで持つようになってくると
当然、首都高を使うことも増え
11号台場線を走ることも増えてくるわけですね。
夕方の11号なんて渋滞するのが当たり前の路線ですが
お台場側から渋滞の中、レインボーブリッジを通過しながら
横目で東京タワーをはじめとする都内中心部の夜景を見ていると
「あぁ~私もすっかり都会の人になっちゃったなぁ」
なんて思ってしまうわけですね(笑)
今思うと、この思考がまず田舎者の証拠かと…(苦笑)
でもレインボーブリッジは昼夜問わず
下から見ても、実際に通過しても
非常に絵になるスポットですね!
結構何度も写真も撮っています。
節目節目の記念日とかに行われる
レインボーライトアップの写真はまだ撮ってないし
実際に見たこともないのですよねぇ
30周年あたりでやってくれないかな…

さてさて

本日は「オリンパスペンEE」のカメラ修理を行っています。
ペンEEのデビューは1961年7月
初代ペンの登場から2年後に当たります。
「買ったその日から、
ボタンさえ押せばだれにでも写真が撮れるカメラ」という
コンセプトで発売されたペンの派生シリーズです。
当初は本流はマニュアルのペンやペンSだったかと思いますが
ペンEEシリーズはEE-2,EE-3と基本的なコンセプトやデザインを
変更せずに生産し続けられ
最終的にはペンシリーズの中で一番長く作られたシリーズとなります。
現在でもペンSやペンDも人気は高いですが
ペンといえばペンEEシリーズを思い浮かべる方が多いと思いますし
人気の面でも現在でも一番かと思われます。
セレン光電池を使用した露出計を装備し
露出計指針はファインダー等の見える部分には出てきませんが
内部で指針挟み込み機構でオート露出を制御しています
シャッタースピードは初期のEEは1/60固定
1962年から1/30・1/250の2速切替式になります。
レンズはDズイコー28mmF3.5でピントは固定焦点
そのためオート露出と合わせ
撮影者が行うのは構図を決めてシャッターボタンを押すだけです
光量不足の時にはオリンパスコンパクトカメラではお馴染みの
赤ベロがファインダー内に出てシャッターロックがかかります。
これとレンズを取り囲むように配置されたセレンのおかげで
レンズキャップをしている場合には間違いなく赤ベロが出て
(フラッシュモードになっていると出ませんが)
レンズの外し忘れも防止してくれるという副産物にもなってます。

お預かりしているペンEEは
ご依頼者様のおじいさまが使っていたものとのことですが
丁寧に使っている上に保存状態はよかったようで
外観は現在でもピカピカです。
ただし、もうかなり長い間使っていなかったものとみられ
絞り制御が上手く作動しないようです。
さらにセレンの劣化も多少はあると思われ
絞り制御されていてもかなりオーバー目に制御されるようです。
フィルム室のモルトはもう既にほぼ剥ぎ取られている状態で
おそらく腐食が進んで屑がたくさん出始めた時点で
これはよくないということで剥ぎ取ってしまったものと思われます。
それ以上モルトの腐食の影響が周りに出なかったのは
幸運でしたがさすがにこのままでは光漏れを起こしてしまいます。
初代EEや初代EESは取り外し式の裏蓋ですが
この裏蓋の部分もモルトはかなり厚手のものが必要です。
蝶番部によく使うような1.5mm厚のモルトとかでは
交換しても間違いなく光線漏れを起こします。
とはいえあまりにも厚すぎるものを使うと
今度は裏蓋が閉まらなくなります。

当時の「EL」ステッカーもキレイに残っていますね。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
ご依頼者様はフィルムカメラを使うのが
これが最初になるということなので
完成時には簡単に使い方の説明も行います。
。。。とはいってもペンEEなので
フィルム装填方法さえクリアできれば簡単に撮れると思います。
キレイに写真が撮れるようにしっかり整備して
ご依頼者様にお納めしようと思います。

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