日別アーカイブ: 2025年4月5日

キヤノネットQL19G-Ⅲのカメラ修理

今日は「オープンカーの日」だそうですよ。
「4月」が桜の舞う中を走れるオープンカーにとって
最高のロケーションの時期であることと
オープンカーは「五感」に訴えかける車であることから
4月5日になったそうです。
確かにこの時期はオープンカーにとって
良い季節ですね。
私も過去に数年間オープンカーに乗っていたことがありますが
やはりオープンにして本当に気持ちの良い季節は
かなり限られます。
…とはいえバイクに比べればまだオープンカーの方が
気持ちよく走れる季節は長いような気もします。
車種によりますが比較的現代的オープンカーであれば
窓を上げておけば比較的風の巻き込みは少ないですし
足元は真冬でもかなり暖かいです。
シートヒーティングなんてついているクルマなら
真冬でもかなり快適だと思います。
反対にどうにもならないのが真夏ですね。
どうやったって幌を開けていると暑いです…(笑
バイクと比べてヘルメットも必要ないですし
開放感だけを言えばバイク以上ですね…なんてこと書いていると
またオープンカー欲しくなってきちゃいます…(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノネットQL19G-Ⅲ」のカメラ修理を行っています。
1972年発売のカメラです。
社会現象にもなった初代(1961年)の登場から
どのモデルもヒット商品となっているキヤノネットですが
この「G-Ⅲ」が最終モデルになってしまいます。
初代モデルに比べると随分と小型化が進みました。
それでも大口径レンズ搭載のレンジファインダー機
シャッタースピード優先オート装備でマニュアル露出も可能
マニュアル露出時には露出計はオフ…なんてところまで
初代から脈々と受け継がれています。
現在でも人気の高い非常に使いやすいカメラです。
ちなみに今回はQL19ですがQL17との違いは
搭載レンズの開放値(F1.7 or F1.9)
バッテリ―チェックがランプ式(QL17)か
指針式(QL19)の違いのみです。
開放F値0.2の違いなんて実質違いなんて分かりません…
この時代はキヤノネットだけではなく
同様な微妙な差別化によるモデル展開は多いですよね…
いろいろシビアな現在だとまずありえないでしょうね。
こういうのも時代を感じてしまいます。

お預かりしている「G-Ⅲ」は
シャッターはまずまず快調に動作していて
露出計も精度はさておき動作しています。
電池室や端子の腐食もありません。
ただファインダーがどうにも曇っていて
濃霧の中で周りを見ているような状態です。
ハーフミラーの曇りは完全には除去できないかもしれませんが
できる限りの清掃を行っていきます。
曇っていてわかりにくいですが距離計二重像にも
縦ズレがあるようです。
レンズも比較的状態は良いのですがカビと曇りがある状況です。
キヤノネットは前玉のコーティングの劣化が酷い個体も多く
そうなると清掃ではどうにもならないのですが
今回はコーティングの状態はまずまず問題なさそうです。

この時代の多くのコンパクトカメラは
コストとの兼ね合いもあり
裏ブタの遮光は裏蓋の形状で遮光するよりも
大量のモルトプレーンに遮光を頼っているものが多いです。
キヤノネットも「ニュー」以降の小型化されたモデルはそうですね。
もちろん全て劣化してボロボロになっていますので
内部モルトも含めて全てしっかり交換していきます。
まだ取り掛かったばかりの段階ですが
ここからさらに分解を進めて
シャッターや巻上、オート制御部等々各部を
清掃整備の上、調整を行っていきます。

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