キヤノンデミEE17のカメラ修理

9月15日と言えば私たちの世代は
「敬老の日」とすぐにイメージしてしまうのですが
現在では「祝日・敬老の日」は9月第三月曜日に
移動してしまったので今年は9月20日ですね
未だにこのハッピーマンデーにイマイチ馴染めないのですが
まぁ仕事的には祝日関係ないし、いいのかな…
祝日法が改正されてから18年になるのですねぇ
ちなみに今日も以前の「敬老の日」の名残で
「老人の日」として記念日となっています。
他には…今日は「ひじきの日」なんですねぇ
身体に良いのはわかっているし
一時期はスーパーの惣菜でもいいから
毎日食べる等にしていたのだけど
今や日本国内で流通する食用ひじきの
約90%は中国・韓国からの輸入品なんですよねぇ
それも何だか寂しいですよねぇ
で、あまり食べなくなったのですが…(苦笑
国内の産地は、長崎・三重・大分・愛媛県が有名ですね。
輸入品はほぼ養殖ものですが
国産ひじきは100%天然ものです。
うーん、価格とのバランスもあるし
そのあたりのセレクトはなかなか微妙なものがありますねぇ
こだわり始めるとキリがない部分もありますし…

さてさて

本日は「キヤノンデミEE17」のカメラ修理を行っています。
1966年発売のカメラです。
ハーフカメラと言えば
やはりオリンパスのペンを
イメージされる方が多いかと思われますが
デミはキヤノンのハーフカメラシリーズです。
その中でもEE17は最高級のモデルとなります。
ただ、デミEE17はいきなり登場したわけではなくて
前年に発売されたラピッドフィルム用の
デミラピッドを機能はほぼそのままで
35mmフィルム用にしたものです。
シャッタースピード優先オート露出を搭載し
オートの要となる露出計もセレンではなくCdSとなりました
レンズも30mmF1.7の大口径レンズで
シリーズ最高級機にふさわしい内容となっています。

ただ、発売から50年以上経過しているカメラです。
なかなかノートラブルでそのまま使えるというものは少ないと思います。
デミEE17の場合はやはりレンズシャッター機特有の
シャッター羽根の粘りや固着と
そして露出計関連のトラブルが多いと思います。
今回お預かりしているEE17も露出計が全く動作していません。
シャッター羽根にも粘りがあり
スムーズには動作していない様子です。
露出計は不動の原因は定番の電池室からの配線腐食です。
セレンだとセレンそのものの劣化が心配されるところですが
CdSとなるとCdSそのものの劣化の心配は少なくなりますが
(劣化しているものもある程度の割合で存在します)
電池を使う関係上、どうにも電池室や配線の腐食が多くなります。
もちろん電池をちゃんと抜いてあればいいのですが
実際は入れっぱなしの個体が多いですからねぇ…

一通りの整備・修理が終わって最終チェックを行っている段階です。
電池室からの配線は全て交換した上で
露出計・オートの調整をやり直しています。
現在は精度も含めて全く問題なく動作しています。
シャッター羽根、絞り羽根はもしろん入念に洗浄です。
こちらも見違えるほどスムーズに動くようなり
シャッタスピード等の精度も問題ございません。
そしてデミらしい滑らかな巻上も非常に良い感触です。
初代デミの軽量コンパクトでシンプルなのも良いですが
EE17の高級感はまた異なる魅力があっていいですね。
もともとはしっかりとした造りのカメラなので
整備を正しく行えば当分たっぷりと楽しめると思います。

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