今日は「ワープロ記念日」だそうですよ。
1978(昭和53)年のこの日に
東芝が世界初の日本語ワープロ「JW-10」を
発表したことに由来しています。
「ワープロ」という言葉も死語になりつつありますね。
いわゆるワープロ専用機の生産がピークを迎えたのは
80年代後半のことですね。
個人向けのいわゆるパーソナルワープロは
本体にプリンタとコンパクトな液晶パネルが組み合わされ
持ち運びも可能な大きさになり
お値段も5万円を切るほどになりました。
その少し後にパソコン本体及びソフトとしてのワープロの
高機能化・低価格化が進み加えてインクジェットプリンタの
高性能化も進み1991年をピークに
ワープロ専用機の売り上げは下がり始め
1999年にはワープロ専用機の出荷台数を
パソコンが逆転します。
2003年頃には各メーカーのワープロ専用機の生産が
終了していきます。
こうして考えるとこういうものの
移り変わりはあっという間ですねぇ…
まぁフィルムカメラだって一般的なデジタルカメラの
低価格化・高性能化が進み始めてからは
あっという間に置き換わりましたものね…(苦笑)
これも同じくらいの時代の話ですね。
ちなみに記念日の由来となっている世界初のワープロ「JW-10」は
幅115cm・奥行き96cm・重さ220kg(!)で
価格は630万円(!!)だったそうです。
キーボード・ブラウン管・10MB(!)のハードディスク
8インチフロッピーディスクドライブ・プリンターが収められていました。
時代を感じますねぇ…それにしてもデカくて重い!!!(笑)
さてさて
本日は「ヤシカエレクトロ35GTN」のカメラ修理を行っています。
この頃のエレクトロ35はbディカラーによって
モデル名が異なっており
「GTN(ブラック)」は「GSN(シルバー)」と同一モデルです。
初代からこのGSN(GTN)までは
ボディカラーごとにモデル名が異なっていました。
そしてこのGSN(GTN)までが
いわゆる初代エレクトロの大きさのエレクトロ最後のモデルとなります。
この後の「GL」は小型化が進みます。
個人的にはエレクトロはこの初代の風貌を受け継いだ
GSN(GTN)までのモデルが
エレクトロらしくって良いような気がします。
大きさに余裕があるから内部の整備性もなかなか良好です。
ただし電子回路は時代なりのものですから
トラブルが起こるとどうしようもない古いタイプのコンデンサ類やら
トラブルの元になる配線やハンダも非常に多い上に複雑で
何かトラブルと頭を抱えることの多いカメラです。
エレクトロと言えば専用電池ともいえる
「HM-4N」積層水銀電池の性質上
電池を入れたままにして放置していることを原因とする
電池室の腐食が非常に多いのですが
今回お預かりの個体は電池室は非常にキレイです。
マイナス側のスプリング端子も
プラス側の電池蓋も申し分ない状態です。
それでもマイナス側の裏側を見ると
ハンダに多少の緑青が付着しています。
電源も安定しており一通りの動作は行えるのですが
オート制御が妙に不安定な上に
かなりオーバー目です。
繰り返し動作を確認していると
たまに異様なスローシャッター(数秒程度)に
なってしまうこともあります。
おそらく絞り連動摺動部の汚れ等や
ハンダ劣化による接触不良かと思われます。
エレクトロの場合、
ゴムブッシュ部腐食によるオート不良は
よくあるパターンでわかりやすいのですが
(今回は問題なし)
それ以外の要因によるオート不良は
なかなか「ここ!」と原因を特定することは難しいのが
正直なところです。
ただし、コンデンサ不良等で全く制御できない場合は
修理不可能ですが
それ以外のオート不良は
大抵の場合、接触不良やハンダ不良が起こりやすい数ヶ所の
どこかが原因であることが多く
そこを特定するよりも今後のトラブル予防を含めて
一気にその部分の整備・清掃を行ったほうが早いので
今回も該当箇所を一気に整備していきます。
結果としてはまだ整備途中ですが
今回もかなりオートは安定し
問題のないレベルに収めることができたようです。
なかなか古い電子制御機は難しいものがありますね。
エレクトロはまだマシなほうで
個人的主観ですが絶対に基板回路に
手を出したくないカメラも多く存在します。
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