今日は「清掃の日」で
それにちなんで「畳の日」でもあるそうですよ
「畳の日」…春くらいにもなかったっけ???と思い
調べたら…もともと4/29だった「みどりの日」に
い草の緑色から関連して「畳の日」になっているのですね。
「畳の日」は4/29と10/24の年2回あるのです。
畳は、い草を編み込んで作られる
日本の伝統的な床材で
世界に類がない日本固有の文化なのだそうです。
畳はもともと、莚(むしろ)・茣蓙(ござ)・菰(こも)などの
薄い敷物の総称であり
使用しないときは畳んで部屋の隅に置いたことから
動詞である「たたむ」が名詞化して
「たたみ」になったのが畳の語源なのだそうですよ。
私、今自宅にも畳の部屋がないから
たまに畳の上でゴロゴロしたいなぁ…と
無性に思う時がありますよ
とりあえず床の上に敷く「畳マット」でも買おうかな…
さてさて
本日は「プリモフレックス」のカメラ修理を行っています。
東京光学の二眼レフです。
単にまとめてプリモフレックスと呼びますが
これもいろいろ種類がある上に
モデル名の刻印は全て「PRIMOFLEX」なので
モデルの判別が非常に分かりにくいカメラです。
1950年代のカメラは二眼レフに限らず
こういうものが多いですね。
少し調べたみたところ
まずシャッターユニットは「レクタス」で
シャッタスピードは1/200~1秒・B
シャッタレリーズはシャッタユニット側ではなく
ボディ側にレリーズボタン
レンズはトーコー7.5cmF3.5
フィルム装填は底部にある赤窓を利用して1枚目に合わせ
その時点でカウンターリセットを行いカウンタ側も
1枚目に合わせ
そこからは通常の巻き止めで行う方式です。
さらにファインダースクリーンは明るいフレネルを使った
「トーコーブライト」が装備されています。
これらのことから1952年発売の「ⅠBB型」かと思われます。
これも今の時代だからネットも使って
簡単に調べられるのですが
手持ちの資料だけで調べようと思ったらかなり大変です。
また正式発表されていない
ごく少数の仕様の異なるバリエーションモデルなんてものも
この時代には多いです。
いろんな意味で緩い時代なので…(苦笑)
お預かりしているプリモフレックスは
まずシャッターが動きません。
いつもの羽根固着かと思いきや
今回はそうそう簡単なものではないようです。
例えばバルブでレリーズすると
羽根が開くまでは指でチャージレバーを動かして
強制的に動作させないと開かないのですが
閉じるほうは開いた状態でレリーズボタンを離すと
普通にスムーズに閉じていきます。
羽根固着であれば閉じるほうも動かなかったり
粘ったりするはずなので
シャッターを開く動きの時に限って
羽根駆動部に何かしら問題があるようです
単に汚れや油の粘りではなく
部品の変形が疑われます。
さらに巻き止め機構にも問題があって
まずカウンターリセットができず
カウンター上で1枚目が出せません。
強制的に1枚目を出しても
巻き止め解除がなかなかうまく動作せず
2枚目に進むことも困難な状態です。
…ここまでいろいろやっててわかったのですが
この個体、過去にかなり分解された形跡がありますね。
革も張り直しているようですし…
いろいろイヤな予感しかしませんが
まずはシャッターユニットの修理・整備から行います。
うーん、やはりこれはなかなか困難な作業になりそうです。
この写真撮った後に側面の
巻き止め機構周りもある程度分解して調べましたが
数か所で部品の変形と摩耗が見られ
こちらもかなり手がかかりそうです。
ただ、まぁ何とかはなりそうです。
時間は少しかかりそうですが
根気よく作業を行っていきます。
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