ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの
「雨水」ですね。
雪や氷が解けて水となり
雪に代わって雨が降り始める頃という意味で
「雨水」とされています。
実際は積雪のピークでもありますが
この時節から寒さが峠を越え
暖かくなり始めると見ることもできます。
植物の草や木も芽を出し始め
日ごとに春を感じさせます…ということですが…
まだまだ2月ですものねぇ…寒いですよ(笑
とはいえ、ピークは超えた感じもしますし
近所の公園では梅の花が咲いています。
例年より少し遅れていますが
河津桜も各地でそろそろ見頃になってきそうです。
都内は今日はあいにくの曇り空で
午後からは雨の模様ですが
もう「雪」ではないようです。
少しずつでも暖かくなってもらいたいものです。
もう寒いのはいいですよー(笑

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」の
カメラ修理を行っています。
一昨日もSR-T修理したばかりですね…
元々SR-T101は修理依頼の多いカメラではありますが…
SR-Tス-パーやSR505あたりも含めると
SR-T系の修理は頻繁に行っているような気がします。
それだけ人気がある上に現存台数も多いということですね。
スペック的には60年代の一眼レフとしては
突出してるわけではないのですが
MCロッコールとの組み合わせで開放測光にも対応した
TTL露出計を搭載し、使い勝手の良い上に
ミノルタらしく使い心地の良いカメラで
何といっても丈夫です!
さすがに当店で預かるものは動きが悪くなっているものばかりですが
それでも致命的な破損や故障はめったにないカメラです。
ただし、現存台数が多くジャンク的扱いを受けている
個体も多く、分解品の中には連動糸が切れてしまっているものを
見かけることも多く、そうなると修理はかなり大変なことになります。

今回、お預かりしているSR-Tは
外装コンディションの良いブラックボディです。
妙な分解歴もなく、安心して扱える個体かと思われます。
逆にこれまで全く整備らしい整備は受けていないものとみられ
フィルム室のモルトももちろんですが
スクリーン周りに使ってある内部モルトも当時のままで
さすがにもうボロボロで用を成していない上に
その劣化したモルト屑があちこちに入り込んでいるようです。
当然、シャッターや巻上の動きは悪く
高速シャッターの精度は全く出ておらず
低速シャッター時には頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
露出計はまずまず動作はしていますが
少々不安定なことと精度には問題がありそうです。
それでも通常の一通りの整備で
気持ちよく使える状態になると思われます。

画像にも少しだけ写っていますが
SR-T系はスローシャッターを制御する
スローガバナが巻上レバーと
シャッタダイヤルの間あたりに配置されています。
横走りシャッター機の場合は
ミラーボックス底部に配置されているのが
ほとんどだと思いますが
このあたりは少々独特な構造ですね。
整備する側としては状況が確認しやすくて良いのですが…
いつものことですがSR-T系の場合は
張り巡らされた連動糸に注意しながら
ここからさらに分解を進めて整備を行っていきます。

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