今日は「財務の日」だそうですよ。
日付は「ざ(3)い(1)む(6)」(財務)と読む語呂合わせと
所得税確定申告の期限である3月15日の翌日に
企業が財務状態を把握して欲しいとの趣旨なのだそうです。
まぁ私はしがない個人事業主なので
財務状態…っていっても…ねぇ
あまり儲かってはいないなぁ…ぐらいですねぇ(苦笑)
確定申告は何かお金の動きがあれば
日頃から会計ソフトに入力しているので
それほど大変ではないほうだと思いますが
1年に1度しかやらないことなので
あれこれした準備もいろいろと必要で
やはりそれなりに負担にはなりますねぇ
それでも毎年2月中には終わらせるようにはしていますが…
こればかりはある程度のことは仕方ないですね
でも確かにこのタイミングでお金の動きは
ある程度確認できます。
1年分集計してみて「えええ?これにこんなに払ってるの???」と
思うこともしばしば…(汗)
何事もどんぶり勘定はダメですね。
丁寧さと几帳面さはやはり仕事の基本です(苦笑)
さてさて
本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
少し前にも書きましたがやはりFTも加えた「ペンF系」は
コンスタントに修理依頼が入っています。
ハーフ判のレンズ交換式一眼レフというだけも稀有な存在ですが
「ペンF」はハーフサイズであることのメリットを
最大限に生かすためにその構造も
一般的な35mm判一眼レフとは全く異なる造りになっています。
その構造ゆえに少々華奢な部分もあり
さすがに登場から60年近く経過する現在では
未整備だとそれなりにトラブルを抱え込むことも多いと思います。
いや、それはペンFだけじゃなくて
この時代のカメラはどれもそうですね
ペンFのトラブルは大きく3パターンあって
プリズムの腐食、ガバナに関連するシャッター制御の問題
そしてミラー駆動部の動作不良によるミラーアップ・巻上ロックです。
今回、お預かりしているペンFはプリズムやガバナには
大きな問題はないのですがやはりミラー駆動部動作不良により
ミラーアップしたままになってしまいます。
その場合、ミラーを少し指で押してやると
シャッターも切れ、ミラーも戻ってくるのですが
もちろんそんな状態では撮影には全く使えません。
このミラー駆動部もペンF系は独特の構造で
スムースに動いているうちは全く問題ないのですが
汚れがたまったり古い油が抵抗になったり
あるいは油切れになってしまうと
かなり高い確率でトラブルが起こります。
やはり定期的にメンテナンスは必要と言うことです。
ペンFはミラー駆動部(前板)を分離すると
バネのテンションが抜け、再組立て時にかならずテンションを
再びかけてやらなくてはいけません。
それももちろん適切なテンションがあって
足りないといくら駆動部の動きが良くても
ミラーアップしてしまいますし
テンションをかけすぎると壊れます。
適切な処置がわかっていれば難しいことではないのですが…
ペンFはフィルム室にはモルトが非常に少なく
上カバーの内側にはたくさん使われています。
今回も開けてみると内側のモルトはボロボロで
その影響でミラーに若干の腐食が出ています。
メインのプリズム側は非常にキレイです。
小さいほうのプリズムはわずかなシミ程度ですが
若干モルト劣化の影響が出ています。
もちろんできる限りの処置を行い
巻上部やシャッターユニットの整備も並行して行います。
やはり動きの悪い部分はいろいろ出てきています。
致命的な破損等はないので
一通りの整備を行えば快適に使える状態に仕上げられそうです。
これから本格的に各部の整備を行っていきます。
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