ミノルタハイマチック7sのカメラ修理

今日は「エスプレッソの日」だそうですよ
香りが強くて苦みもコクも強くて
美味しいのですよねぇ…
以前勤めていた会社に来客用のエスプレッソマシンがあって
社員・スタッフは勝手に飲んじゃいけないのだけど
朝っぱらにそーっと給湯室に行って
いただいていたなぁ…あの苦みは朝一に気合入るのですよねぇ(笑
でもお茶請けにガツンと甘いものが欲しくなっちゃうのですよねぇ
一時、海底用のエスプレッソメーカー買おうかな…と
思ったこともあったのですが
「いやいや、逆に甘いモノの消費が増えてまう…(汗)」と思って
断念したのですよねぇ…
まぁ、手っ取り早く濃い緑茶でも淹れておきます(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック7s」のカメラ修理を行っています。
昨日、紹介したSR-7と同じく
初代ハイマチックのOEM「アンスコオートセット」が
「フレンドシップ7号」に乗って宇宙に行ったことから
モデル名が「7」となったカメラです。
ハイマチックとしては2代目にあたります。
今回の「7s」は「7」とは少々異なるモデルで
「7」の次期モデル「ハイマチック9」から
フラッシュマチックを省略したモデルです。
発売時期は「7」が1963年12月、「9」が1966年3月
「7s」が1966年8月となっています。
レンズはロッコールPF45mmF1.8
シャッタユニットは「7」と同じくセイコーLAです。
基本的な構造は「7」から「11」までは共通となっています。
それだけ「7」の基本設計は優れていたということかと思います。

お預かりしている「7s」は外装もレンズもなかなかキレイなのですが
まず露出計は電池を入れても全く動きません。
加えて絞り羽根が固着しているようで
マニュアルだろうとオートだろうと全く出てきません。
絞りリングをどこに設定しようと常に絞り開放です。
さすがにこれでは普通に使うことはできません。

絞り羽根固着は単純に羽根汚れによるものでした。
シャッター羽根と併せてしっかり洗浄清掃いたします。
分解してわかったのですが
この個体、以前に整備されているようですね。
素人かプロかはわかりませんがキチンと
内部モルトも交換されていて
ハイマチックではトラブル原因になりやすい
指針抑え部の滑り止めも交換済みです。
その割には電池室裏ハンダ部の腐食は酷く
私が開けたときには完全に断線してしまっている状態でした。
ここまで開けているのであれば
配線交換してくれればいいのに…(苦笑)
まぁその時はまだ大丈夫だったのかもしれません。
今回は腐食が進んで上部の基板にさえも及びかけているので
配線はもちろん交換して基板側の接点やハンダ部も
磨いて処置いたします。
小型化・軽量化の進む前のレンズ固定式カメラ
(当時としてはコンパクトカメラ)は
内部の寸法・設計に余裕があるので
整備性は良好で調整幅も大きく取られています。
分解整備を行って長く使うことを前提に考えられているカメラです。
今回もしっかり整備を行って
まだまだ長く活躍してほしいと思います。

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