ニコンFEのカメラ修理

今日は「ボウリングの日」だそうですよ。
1861(文久元)年のこの日付の英字新聞
「ザ・ナガサキ・ショッピングリスト・アンド・アドバタイザー」に
長崎出島の外国人居留地に日本初のボウリング場が
開設されたと掲載されたことにちなんだものだそうです。
じいさんがボウリング好きで、そのうえめっちゃ上手くって
私が幼い頃にマイシューズ、マイボールでアマチュアのボウリングの大会に出ては
いろんな景品を取って帰ってました。
家にボウリングの玉たなぜかピンまであって
2歳の頃には球を転がして遊んでいる写真が残っています。
で、5歳の頃にはボウリング場に連れていかれました。
もちろん普通に投げることなんてできず
両手で転がすだけなのですが…(笑
小学校高学年~中学生くらいまではじいさんと普通に
ボウリングに良く行ってました。
当時は消しゴム付きの鉛筆で自分でスコアつけるんですよ~
高校生のときにも学校さぼって友達とよく行きましたねぇ
大人になってからももうあまり身体がうまく動かせなくなった
じいさんを連れて行って1ゲームだけ一緒にやったりしてました…
もう晩年でしたね…
というわけでボウリングは結構思い出の中に頻繁に登場します
もう十数年行っていませんが…昔はそこそこ上手かったです!
そういえば中学生くらいの頃にボウリングシャツも流行っていました。
当時流行ってたのはフルオープンで背中の両サイドに
アクションブリーツが入ったタイプ…懐かしいですねぇ

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
FEもコンスタントに修理依頼のあるカメラです。
前身のニコマートELの時代だと
まだまだ初期の電子制御で不安定な要素も多かったですが
FEになると動作的にも非常に安定していて
信頼性も格段にアップしています。
加えて適度にコンパクトな外観となり
視認性の非常に良いファインダー表示と合わせて
とても万能的に使いやすいカメラに仕上がっています。
兄弟機で機械制御シャッターを搭載する
FMがその信頼性から昔から非常に人気が高く
それに比べるとFEは少し地味な印象ですが
FMのLED露出計こそ修理不能なる可能性は高いですし
電子制御にまつわるトラブルはFEにおいては
非常に少ないと思います。
(分解品や水没品・ショック品は例外)

今回お預かりしている「FE」も電気的には問題はなく
機械的な問題を抱えています。
ミラーチャージロック周りの動きが古い油脂や汚れで
動きが悪いらしく
チャージロックがうまくいかずに
巻き上げた瞬間にシャッターが
そのまま切れてしまうという症状が頻繁に出ます。
この状態で実際にフィルムをセットすると
おそらく半分もまともに撮れないまま
フィルムが終わってしまうのではないかと思われます。
このフィルムの高いご時世にこれはいただけません。
加えてシャッター羽根の動きも少し悪いようで
高速シャッターの精度不良が出ています。
1/1000はなんと1/4000近くまで出ていて
(要はスリットが閉じる目前)
そのうち全く開かなくなる状態に陥りそうです。

画像は取り掛かり始めのモノですが
これから分解整備を進めて一通りの整備を行っていきます。
電子制御機は数多くある接点やマグネットの吸着部の清掃整備が
必須なのでそのあたりも入念に行っていきます。
羽根清掃でSSの問題も改善するとは思いますが
最終的に電気的な微調整で精度を確保していきます。
その際にもちろん露出計やオート制御の調整も行っていきます。
電子制御器とはいえまだ液晶搭載とかはなく
機械的な連動も適度に残っているカメラです。
整備性もニコンらしく非常によく考えられていて良好です。
個人的にも好きなカメラの一つです。