今日は「UFOの日、・空飛ぶ円盤記念日」だそうですよ。
1947(昭和22)年のこの日に
アメリカの実業家ケネス・アーノルドが自家用機で飛行中に
コーヒー皿のような謎の飛行物体を目撃したことに由来しています。
最初の目撃例となったこの日を
UFO研究家たちが記念日として命名したとされています。
この目撃談、私が子供の頃には有名な話でした。
いろんなUFO関連や不思議な出来事の本には
必ずこの話が載っていたような気がします。
また当時の私がこの類の本が好きで
よく学校の図書館とかでも借りてきてたのですよねぇ(笑
事態を重く見たアメリカ空軍が
これを「UFO(unidentified flying object:未確認飛行物体)」と名付け
調査に乗り出したが正体はつかめなかったそうです。
結局、1969(昭和44)年にUFOは
「車のサーチライトの誤認や目の錯覚の類」との調査報告を出しています。
この類の話のほとんどが誤認やトリックだとは思いますが
中には本当になんだかわからないものもあるような気がします。
まぁでもそれは宇宙人とか心霊とかではなくて
蟲の仕業だと思うことにしています(笑
さてさて
本日は「ミノルチナS」のカメラ修理を行っています。
数日前に弟分の「ミノルチナP」の修理も行いましたが
今度は完全マニュアル機の「S」です。
「P」よりはわずかに大きいですが
それでもこの時代の35mm判カメラとしては
非常にコンパクトなカメラです。
大口径レンズを搭載するのでレンズ部の出っ張りはそれなりに
大きいですがボディ本体の薄さは特筆ものです。
シャッターはセイコーSLVで1/500~1s・Bをカバーします。
レンズは大口径のロッコールQF40mmF1.8を搭載します。
発売開始は1964年で「S」と「P」が同時発売されています。
お預かりしている「S」は
これも少々レアなブラックモデルです。
非常に精悍でスタイリッシュなカメラです。
外観はなかなか状態が良いのですが
まずはシャッターが切れません。
正確にいうと巻き上げてレリーズすると
「カシャン」と動作音はしますが
シャッター羽根はピクリとも動きません。
その動作音もシャッタースピードをどこに設定しても
同じ音しかしないようです。
レンズシャッター機定番のシャッター羽根固着かと思われます。
心配されるのはやはりセレン光電池なのですが
今回はまずは問題なく起電できているようです。
「S」の場合はSSリング、絞りリングに電気的に連動して
指針の振りが変わり指針が真ん中に来るように
SS/絞りリングで設定するわけなのですが
このタイプの露出計はリング側でブラシで接する
摺動抵抗の劣化が大きな問題になりがちです。
今回も摺動抵抗の汚れや劣化で若干不安定な動きを見せています。
特にミノルチナSや後継のALSあたりでは
この摺動抵抗が劣化してどうにも露出計が不安定な場合も多く
その場合は修理不可能になることも多々あります。
今回はそれほど悪い状態ではないと思われますので
ブラシ部のできる限りの清掃で対処いたします。
この点に関しては露出計がリング側と電気的連動をせず
追伸式の兄弟機「P」のほうがメンテナンス的には
不安要素が少ないです。
まだ現状を確認しただけの状態で
これから本格的に分解整備に取り掛かるところです。
まずはシャッターユニット及びその周りの整備から始めて
正常に動作する状態にしていきたいと思います。
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